第28話 幼稚

僕の愛は幼いのかもしれない。


彼女に逢いたいと思いながらも、それを拒む。


僕は、彼女をどうしたいのだろう。

抱きたいだけ…傍にいたいだけ…。

きっと、そんな気持ちの全てが本音なのだ。


具体的に何が?ではなく、思うことすべてが僕の本音。


そして、僕はその本音に封をしてしまう。

だから…彼女を拒むのだ。


解っている。

自分のことだから、誰より自分が…僕にしか解り得ない。


本音に封をする。

心と言葉が真逆を向く…まるで子供だ。


さかしいだけの子供。

幼い…あまりに幼い…そんな自分だから…やはり彼女に逢えないと思う。

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