読者に委ねられる恐怖

自分しかいない場所での、他の物音というのは心霊スポットでなくとも恐怖を助長するものだと思う。
この話では、その「音」に焦点を絞っており、更に一人称ゆえの読者との一体感が存在すると思う。
だが、その構成だからこそ、同時に読者としての視点から違う恐怖が芽生える。
何が怖いか、何が恐ろしいのか。
それは読む人によって異なるし、読む人によっては色々な恐怖を生み出すと思う。
是非、自分で読んだうえでの恐怖を味わって欲しい。