林檎を齧るという行為に、官能的な何かを覚えるのは、わたしだけでしょうか。ローマからブリテン島、そして「新大陸」へと、征服者たちの足跡をたどるように広がる林檎の抗いがたい魅力がここにありました。
異世界ファンタジーをカクのメインとしてます。 もちろん、他のジャンルに挑んだりもします。 そして、ヨムのはもっと雑食。地雷がないわけじゃないけど、ヨムの…
日本語で読める英国舞台の歴史小説は多々あるが、ローマ支配下のブリテン島というのは珍しいのではなかろうか。林檎を間に挟んだ、少年と少女の出会い。二人は会話を交わし、林檎の種を植える。いちどは遠のいた…続きを読む
何かの小道具を恋愛ものに添えるというのは良くある手法ですが、ここで扱われている林檎は単なる作品の彩りではなく、1つの出来事が普遍的に広がっていくためのきっかけとして描かれているのかなと感じました。…続きを読む
慎ましやかな節度を持った文章の美。固有種の幼さを外来の豊かな(そう見える) 文化や植物が抱き込んでいく過程を、絶妙のバランスで書かれています。かつての初期ローマは、少年の属するブリテンがそうであった…続きを読む
ブリテン島がローマ統治下に置かれて間もない頃。土着の少年アンテドリグは、少女ヤムシラと出会う。ローマとの戦いで父を失ったアンテドリグは、貧しいながらも、母と一緒に暮らしていて。一方のヤムシラ…続きを読む
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