第一嘘

*『六兆年後の告白と僕の狂気』


本編

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「俺は……君が好きだった。笑顔の君も、本を読む君も、友人と巫山戯ふざける君も全部全部全部全部……」


そう恥ずかしそうに彼は笑いながら言った。

そしてその後にこう続けた。


「だけど同時に嫌いだった。困った様に笑う君も、泣いてる君も、怒ってる君も全て全て全て全て……だから」


彼は一拍置いて拳を振り上げながら笑顔で▪▪▪言った。


「だから君は此処で死んで?」


ゴッ

そう言って彼はその拳を私の頭に振り下ろした▪▪▪▪▪▪▪▪


彼は血に染まった己の拳を見て呟いた。














「…………嗚呼……俺はキミが好きだった。キミが嫌いだった。今その事を再確認したよ」



そう笑って呟いた。

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