第20話暴れん坊2

『今日もぼっちゃまはよく眠っておられますね じゅるり』

Mメイドアリサは眠る主の顔を見つめ、舌舐めずりをしていた。

『グヘヘ、昨日は起こしにいったハンナ様が叩かれたと聞きました アリサのことも叩いてください』

『う~ん』

アリサは呻き声をあげる主の傍で、今か今かと胸を弾ませながら待機している。

『あぁ、ぼっちゃま、まだですか? 放置もいいですが、アリサはもう待ちきれません』

『うう~ん』

アリサの我慢が限界に達したとき、主の体が動き始める。

アリサはよだれを垂らしながら、絶好のポジションへ移動

そしてゆっくりと主の手がアリサのよだれまみれの顔目掛けて動き出す

『キターーー!!!』

『そんな汚い顔触るか!』

こうして今日も主のツッコミが屋敷中に響き渡る


『ああ、あともう少しでしたのに…こんなことなら顔じゃなくて太ももを出しておけば良かったです』

『そういう問題じゃねえよ!』

スカートの裾を上げて、真っ白な太ももを晒しながら反省会を始めるアリサ


『第一女の子がそんなホイホイ肌を晒すな! 恥じらいを持て恥じらいを!』

『申し訳ありませんぼっちゃま 罰として恥知らずなアリサをムチで叩いてください。 無恥だけに!』

『顔洗ってくる』

『流れるようなスルーさすがです ぼっちゃま!』


万年発情期のアリサを無視して顔を洗い、手早く朝食を済ませ玄関へ向かう。


『それじゃあ行ってきます』

『いってらっしゃいませ。 帰ったら卑しいアリサを成敗してくださいね♪』

『暴れん坊っちゃまじゃねえよ!』


こうして暴れん坊っちゃまは城下へ送り出される





あとがき

今回の更新でなろう掲載分に追いつきました。

続きはある程度ストックができてから公開予定です。



それでは

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る