第14話Mメイドとメイドロイド

『坊っちゃま、起きてください。アリサのムチムチの太ももですよ 朝食前にいかがですか?』

『うーん』

アリサはスカートの裾をめくり真っ白な太ももを露にしているが、主は目覚めない。

『グヘヘ、坊っちゃまのスルーたまりません』

『アリサ様早くマスターを起こさないとハンナ様に怒られてしまいますよ』

『おっとそうでした。でも今日のぼっちゃまは手強そうなので、カグラさん お手伝いお願いします』

『お任せください』


アリサは両手を水平に上げる。

カグラはそのアリサの腰を掴むと、ベッドで眠る主目掛けて放り投げた。


『ぶべぼば!』

アリサにのしかかられるような形となった主は苦鳴を上げる。

『グヘヘ、カグラ様の投げっぷりたまりません』

『僕は柔道の畳か!』

今日も屋敷に主のツッコミが響き渡る。


『今日はアリサとカグラか ハンナはどうしたの?』

『ハンナ様は今日は働きたくないそうです』

『筆頭メイドなのに!?』

『筆頭メイドだからこそ、周りをを使うのも大事なんだそうです』

『ものは言いようだね!』


主はメイド二人を連れて玄関へ向かいながら会話を続ける。

思いの外さっきのダメージが大きく朝食を食べる余裕はない。


『はあ、朝食なしで1日持つかな?』

『大丈夫ですぼっちゃま、こんなこともあろうかと私がおにぎりを作っておきました』

『ホント! ありがとう』

『具はドM御用達 激辛明太子です』

『僕はドMじゃないよ!!!』


相変わらずなアリサに呆れつつ、主はカグラに話を振る。


『そういえばカグラはエネルギー足りてるの?』

『はい。ハンナ様が私の代わりに馬車馬のように働きなさい。と今日はいっぱいエネルギーを補給してくださいました』

『どんどん筆頭メイドのイメージが落ちていくよ』

『でも、ハンナ様がはんなりしたらハンナ様じゃありません!』

『そのシャレには突っ込まないでおくよ』

『ああ、ぼっちゃまのツッコミ放棄たまりません!』


主は身をよじらせて興奮するアリサを置いて歩き続ける。

カグラは主の半歩後ろを歩き、アリサは両腕でエアぼっちゃまを抱きながら、奇妙なステップでついてくる。



『それじゃあ行ってきます』


『いってらっしゃいませ マスター』

『ぼっちゃま明日はわさびおにぎりにしますね』


『勘弁して!』


こうして坊っちゃまはメイドに送り出される






おまけ

(次回予告風ネタコーナー)


拝啓お母様へ

今日も屋敷はいつも通りです

ハンナには張り倒されるしアリサは悶えてるし

シアは寝てるけどいつも通りです

僕はこの屋敷の主になれてし

(フェードアウト)


この小説はご覧のスポンサーの提供でお送りしました。

カクヨム


※この予告は本編とは一切関係ありません

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