第12話 スタッフさんにお話を聞いてみた

 いやいや、それはさすがにまずいよね……。

 トリさん(仮)にお会い(?)できて嬉しかったのですが、それは目的ではありません。


 そのため、しばらくしてから、女性のスタッフさんに聞きました。

 交流会ということだったので。


「どういうジャンルを書いたらいいのでしょうか」

 さきほど、さんざん、そういうのを聞く時点でアウトと書いていたにも関わらずです……。


 ただ、ネットに書き込むときは、文字を打ち込んでいるわけだから、ワンクッションあるんです。

 一度書いて、「送信」を押す前に、冷静になれる時間があるんです。


 でも、口述こうじゅつはノンストップです。

 緊張して、思ってもいないことを言ってしまうこともあるんですっ!


「どんなものを書いてもいいですよ」

 まあ……、そうですよね。


 ただ、そういうことが聞きたいのではなくて、何を書けば、読んでもらえるのかということを知りたいわけで……、ただ、それだって自分の中で答えはほぼ出ています。


—— 面白いものを書けば、きっと読んでもらえる。


 なんだかんだ言って、これを信じて書いています。

 だから、どうしてこんな駄文だぶんの評価が高いんだ? ということに違和感を感じています。


 でも、サイトによって、好まれるジャンルもあるはずで、それが聞きたいというか、カクヨムさんのスタッフさんに教えてもらってらくしたいなという……。


 仕方がないので、核心をつきました。


「エロ、ダメですか?」


 お姉さまは、とても素敵な笑顔で、

「ダメです」

とお答えになられました。




◇◇◇




「12歳のお子様がみても、大丈夫なサイトを目指しています」

 ですよね。

 でも、誤解しないでいただきたいです。


 私、エロくないです。

 健全です。


 今時な進んだ小学生よりも、はるかにまともなはずです。

 どこまで進んでいるか、テレビでの情報でしか知りませんが。


 私が参考に読んだ、今もたまに「更新されてないかな~」と思って見ますが、18禁な小説なんて絶対に書きません。

 みたいな話をややしました。


 余談ですが、楽しみにして読んでいるのはcomicoプラスさん(comicoさんの18禁サイト)の、時代小説の陰間茶屋のマンガです。6日待てば、無料券を一枚いただけるので、ひたすらそれを待って読んでいます。

 ネットで有料で読む気はありませんが、もし、書籍化されたら買いたいです。



 そして、


「BL……、書いても平気ですか?」


 言いました。

 お姉さまはまた、にっこりと微笑まれました。


「大丈夫ですよ。書いている方、いらっしゃいます」

 口では、そう言いますよね……。


「いえ……、でも、書くと、あまり喜ばれませんよね」


 ストリエさんでは、『鶴太郎の恩返し(BL)』を投稿したら、ものすごく冷たくあしらわれたような印象を受けました。


 ゆえに、さすらっています。

 BLだけのサイトは、何か違う気がします。


 ああいうサイトだと、書けません。

 あそこまで過激なのは書けないです。

 エロ重視じゃないんです。私が描くの、BLだとしても。


 ストーリー上、やむおえず(ホントかよ……)そうなるだけで、ちゃんと計算して入れてます。

 闇雲やみくもに入れるんじゃなくて、ここでこうしたから、次にこういうことが起こるという感じです。


 恋愛小説って、そうじゃないんですか?

 ストーリー崩壊していて、ただイチャつくだけなら、『18禁に行け』と思います。


 ストーリー崩壊系は、読んでもつまらないし、書いてもおもしろくなさそうです。

 私が目指しているのは小説家で、BLは息抜きです。




◇◇◇




「そういうレーベルもありますから、大丈夫ですよ」


 お姉さんにそういわれて、『あっ』と思いました。

 私が愛読している、SUPER LOVERS、出てるのカドカワじゃん。


 灰色の雲に覆われたそらから大海に降りそそぐ、一筋の光のように思えました。


「はいっ わかりました!」

 お姉さんに深々と頭を下げました。


 もちろん、ヤバいの書きません。

 私の中では健全ですっ(ホントかよ……)。




◇◇◇




 それから、ちょこちょこと、スタッフさんとお話をして、持った印象は、声をかけると丁寧に答えてくれるけど、それなりの答えが用意されているという感じです。


 そこはさすがに大手さんです。

 そういうノウハウが蓄積されているのかもしれません。


 最近は、そういうセミナーなどもあると思います。クレーマー対応がきちんとできるかできないか。

 クレーマーをただのノイジーマイノリティと取るか取らないか。


 たぶんですが、クレーマー対応ができるところなのではないか、と思いました。

 本当にこれは予想ですが。希望的観測と言えるかもしれません。

 でも、そういう経験は、多いのはないでしょうか。それをきちんと蓄積して、次の対応に生かせるかどうか。


 けっこう踏み込んでも、あまり邪険に扱われませんでした。

 自分で気づいていないだけかもしれませんが、想定の範囲内でした。


 遅刻した段階で、追い返されると思っていましたから。



 規定から外れたから切ってしまうのは、愚の骨頂です。

 決められたことから外れたところに、面白いものがあるのにと、遅刻常習犯は思います。




◇◇◇




 そして、カクヨムユーザーミーティングVol.4が終了し、会場を去るためにエレベーターまで案内されました。

 遅くなってしまい、ひとりで乗りました。


 その時、エレベーターボーイのように操作盤の前にいた男性が話しかけてくださいました。

 元気少年のような、ニコニコしたかわいらしい(男性なのに、すみません)方でした。


「今日のこと、書きますか?」

 作り笑顔には見えない、ホントに楽しそうなニコニコです。


「え?」

 驚きました。


「書かないと、いけないのでしょうか?」

 そんなこと、メールに書いてなかったよね。


 参加条件:ミーティング終了後、感想を書くこと。みたいな。

 試食の感想みたいだと、ちらっと思いました。


「みなさん、書くそうですよ」

 カラっとおっしゃいました。

 なんか、まぶしい笑顔です。


 ついつい、

「……がんばってみます」と言ってしまいました。


「楽しみにしてますねっ」

 素な感じがしました。

 計算高そうにも見えますが、嫌いじゃないです。


 ……小説のモデルにしてもいいですか?

 実際にいるんだ、こういう子、と思ったり思わなかったり。


 けれど、帰り道で『トラップでは?』と、思いました。

 帰りがけ、ふっと気を抜いたときに、出される課題……。


 感想を書かせて、データとして収集するのかもしれない。

 そこで『ボロクソ書いたら飼い殺し』みたいな?


 そんな邪推をしてしまいましたが、投稿している次第でございます。






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