今日《の》不幸者? by恐怖公モノ

 今日はお勉強。

 創造系クリエイト魔法を教えて貰ったの! 


「さて、次は外国語だな」


 アインズ様のお膝の上で、至高の方々がお残しになられた書物でお勉強。

 色々知っておく事は大事だって!


 おとーさんも難しくて読み方が分からない。

 難しーご本、読んで貰ってる。《=漫画》


 題名? 卍Ⅳ曰゛だって!

  ヒント:卍=万字:地図記号  Ⅳ=英語読み  □+ー+゛=マス目の中に長音符ー+濁点゛


 恐怖公の親戚(?)みたいなのが出て来るんだって。

 あ、これ、恐怖公?


「ム? ああ、これか。似ているのかもしれないな」


 おー! 恐怖公!! キラキラしてて・・・強い?



   ・・・   ・・・   ・・・



 道行く者が軒並み道を譲り合い、両側へとひしめき合っている。

 その開かれた道を進む者に対し、後ろから物怖じしない声が掛けられた。


「キョーフコー!」


 コクー小父ちゃんコキュートスと一緒の時に良く会うから、良く挨拶していて顔見知り。

 子供だから、偏見は少ない。一杯いーっぱい居るとアレだけど?


「おや、リュート殿。御機嫌よう」


 シルバーゴーレム・コックローチに騎乗し、珍しく下へと降りて来た恐怖公に声を掛けるリュート。


「ゴキゲンヨー!」元気に手を上げて応えた。

「お元気かね」

「ゲンキー!」万歳しながら、これ位元気! と示して見せた。

「それは重畳ですなぁ」


 ほっほっほ、と笑っている様に見える、筈?


「キョーフコー、キョーフコーは変身、すの?」

「何と?」

「変身!」


 こんなの! と描いて来た絵を見せる。


「うぅむ。我輩、変身は出来ませぬな」

「じゃ~、変身できの、居ない?」


 小首を傾げながら更に尋ねてみた。


「はてさて、我が眷属には大小様々なモノは居りまするが、変身するモノは居りませんなぁ。変態するのは・・・いささか違う気もしますな。

 どれ、モノは試しに今度、この様なモノの召喚を試みてみましょう」

「トッテモツオいみたい!」

「ほほう! それは心強い! ナザリックの強化にも繋がりましょうぞ!

善き情報をありがとうございまする、リュート殿!

召喚の暁には、その功績をアインズ様にご報告させて頂きますぞ!」

「ヤター!」=万歳!



 その場に居たメイドは卒倒しそうになるのを堪え、急ぎ玉座の間へと駆けて行った。


 その後、その報告を受けたアインズから、「止せー!」と叫ばれたとか・・・。



×クロスIf・・・

 鋭意人型の召喚を敢行中、偶然にも召喚に成功? 制御不能だった事から、即座にコキュートスにより容易く切り倒されたが、卵が残留。厳戒態勢へ、一部の守護者や戦闘メイド達では対処不能な事態へ? 在りません



   ・・・   ・・・   ・・・



初めての・・・家出?


 この間の件で、アインズ様に怒られた。お父さんにも! ・・・家出してやるー!


 その報告を受け、真っ青な顔でオロオロとするセバス。

 クックック、と訳知り顔でその様子を眺めるアインズ。


「セバス、どうしたのだ」

「はっ。も、申し訳ありません。つい、取り乱してしまいました」


 セバスは脂汗を流しながら何とか平素を保って応える。


「心配か」

「はっ、しかし・・・」

「よい。私もちと言い過ぎたやも知れん」

「い、いえ! 滅相もございません! かくなる上は、今後このような事がなきよう、強く言い含めます!」

「止せ。あの子の行動も、このナザリックの為を思えばこその提案だったのだ。それを咎めてはならん」

「で、ですが・・・それでは示しが」

い。私の名をって赦す」

「・・・はっ」


 その言葉の意味を察し、短く答えるセバス。


「セバス、あの子の事はそう心配する事もない」

「と言いますと」

「この階層から出たという報告が無い以上、何処かに隠れているという事だ」

「っアインズ様の御慧眼、御見逸おみそれいたしました」


 あらたまった様子のセバスを見て、


「・・・直に報告が入る筈だ。それを待て」

「はっ!」

「セバス、あまり強くは叱るな」

「ははっ!」


 ・・・数分後、玉座の間にて、エイトエッジアサシンが報告に現れた。


「アインズ様、御報告に上がりました」

「良い、直言を許す」

「ハッ、エクレア様のご報告によりますと。リュート殿は現在、物置にて小屋を建て、立て篭もっております」

「・・・何?」

「何と?」


 そんな小屋と言えるモノがこの階層にあったかと、アインズは疑問に思った。

その事はセバスにも言える。


「アインズ様! 誠に申し訳ございません!」


 バンッ! と扉を開け放ち、恐怖公とその眷属が文字通り雪崩れ込んできた!

 余りの光景に絶句していると、床一面が大小様々な黒で斑に染まる。

 その後ろ、扉の向こう側から黒い何かが悶えている。

 そのシルエットが門番に似ているのは・・・気のせいだろう。気にしてはダメだとアインズは自分に言い聞かせ、


「待て、恐怖公! 何事か!」

「はっ! リュート殿が先の一件で、アインズ様からの叱責を受けたと聞き、居ても立っても居られず。せめて、この責は、この恐怖公が取りまする!

リュート殿には、寛大なるご処分を!」


 そう一気に申し立てると更に、


「リュート殿は、ナザリックのこれからを支え得ると信ずればこそ、馳せ参じた次第!」

「そ、そうか・・・だが、もはやその事は赦した事だ。誰も責めはせぬ」

「で、ですが!」

「済んだ事を一々繰り返させるな」

「ははっ!」


 取敢えず、後ろの眷属達を元の部屋へと戻る様指示し、


「・・・恐怖公。どの様にしてここまで駆け付けたのだ」

「はっ! 

眷属を呼び集め、その数を以って馳せ参じた次第です。総勢ざっと・・・」


 具体的な数字を上げようとする恐怖公に対し、


「止せぇー!!」と叫んで止めさせた。



 その後暫くの間、厨房や倉庫などから一切見掛ける事が無かったとか。



 その頃、立て篭もり中の小屋の中では、メイド長が直々に説得に赴き、帰って来なくなったとか?

小屋の中で魔法の行使クリエイト・ハウス/小屋創造で疲れ、眠りこけているのを見て、一緒にお昼寝していたとか・・・。



   ・・・   ・・・   ・・・



恐怖公  キョーフコー

 夜中に見るとビックリ! 寝ぼけて攻撃される?

 至高なる41人によって書庫に持ち込まれた書物データに描かれる眷属は? と問われ、鋭意人型の召喚を敢行中?

「止せー!」と叫ばれるのは何時の事か・・・

 偶然、召喚に成功? 制御不能だった事から、即座にコキュートスにより容易く切り倒されたが、卵が残留。

 厳戒態勢へ、一部の守護者や戦闘メイド達では対処不能な事態へ。ただ一人、エントマだけが嬉々として対処? 作っておりませんので、在りません



ペストーニャ・S・ワンコ  ワンコ先生  ぺス姉様

 可愛い! 可愛い! 可愛い! 《大事な事なので三遍》 

良く背中に括ってお仕事?



時たま家出

 一寸強く叱られたりすると家出します。

 でも、割とすぐ見つかる。

 ルプスレギナに偶に外に連れて行って貰う時以外は、ほぼ九層から出られないから。

 クリエイト系魔法で《クリエイト・ハウス/小屋創造》で犬小屋の如き小屋に引き籠ります。

 周囲からは温かい目で見守られ、初期は藁束の小屋から板張りの小屋を経て、煉瓦作りに。

 でも、サイズが小さいナザリックの者達には抱えて運べる事もあり、寝静まった頃に小屋ごと拾って連れ帰られたり?

 偶にペストーニャ姉様も一緒に寝ていたりする。

 歴代の小屋は、ある私室にお気に入りとして、玄室シャにペット用として大事に使用されていたりする?

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