イマイチ分からない人のための小説講座

2.あらすじ

　今回は、＜あらすじ＞の大まかな流れをつかんでいきましょう。

　お話は出来てるわ、あとは書くだけという方は飛ばしていただいてかまいません。きっと必要ないことを書くと思います。

　ではお話がぼんやりとしかできてないという方は良かったらおつきあいください。

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　お話で一番大事なのは、＜あらすじ＞がしっかりしていることという話は、前回したかと思います。

　しっかりしてるってどういうことだろう？　なにがどう一番大事なんだろう？　分からないことだらけですね。

　お話の大まかな流れは話しましたよね＾＾

　お話の流れとはなんでしょう？　流れがわかりやすく書かれているお話は面白いものですし、読者も引き込まれやすいです。

　お話の流れがめちゃくちゃだと、書く方は楽しんでいても、読者はそれについて行けず、困惑するだけです。

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　お話の流れとは、よく耳にする、＜起承転結＞というものです。おおまかに＜起承転結＞が書かれたものが＜あらすじ＞と呼ばれるものなのです。

　さて、だいたいのところはリンク先から理解したと思います。

　しかし、ぼんやりとしかお話が見えてない場合、どこから始めれば良いのか分からないのではないかと思います。

　それでは、基本に返ってみましょう。

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　ここで言う基本とは、先に説明してきたキャラクターの作り方をおさらいすることです。

　キャラクターを作るうちに、あなたの中で出来てきたお話の世界の設定があるはずです。

　それもぼんやりとしているのでしたら、そこから説明をしていきましょう。

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　キャラクターが生きている世界が現代なのか、過去なのか、未来なのか、異世界なのか、宇宙なのか、そこをはっきりとさせましょう。

　現代なら場所はどの辺りなのか？　田舎なのか、都会なのか？　主な交通手段は何なのか、ひとはどのくらいいるのか、商業都市なのか、オフィスなのか、商店街なのか、住宅街なのか、学園都市なのか、はたまた学校内部のみなのか。お屋敷内部のみの話なのか、山の中なのか、いろいろあるかと思います。

　過去ならば、戦時中なのか、大正時代なのか、時代をはっきりさせましょう。その時代に合った服装、話し言葉、背景を調べていきましょう。

　異世界なら、国や大陸、町の名前を考えなければいけませんし、山や川など、地図も必要でしょう。

　宇宙なら、宇宙にいる場合必要なものを全て考えた方が良いでしょう。なんちゃって宇宙でも、必要な設定はあるはずです。

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　その上でさらに考えるのはジャンルです。

　恋愛ものですか？　コメディ？　シリアス？　ミステリー？　ホラー？　時代小説、歴史小説？　ファンタジー？　ボーイズラブ、ガールズラブ？　学園青春もの？　たくさんジャンルというものはあります。

　それのどれなのか、自分ではっきりさせた方がお話の大まかな流れは作りやすいです。

　もし、そこを曖昧にしてしまうと、はじめはラブコメディなのに、次にはファンタジーになって、最後は青春ものだった、と言うことになりかねません。

　書く方はかければ良いので楽しいでしょうが、読む方は読んでいて頭を切り換えるのに忙しく、だんだんと興味をなくします。

　より多くの人に面白いと思ってもらうためには、ジャンルがぶれないものにした方が良いでしょう。

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　ここまでで、やっと世界観というものが出来てくると思います。

　万能人間でない限り、主人公や脇役が出来ることは限られてくるはずです。

　けれど、お話の始まりでやり過ぎると敬遠されてしまうことがあります。

　世界観を書きすぎるという行為です。

　せっかく考えたのだから全部説明しないと読者に分からないかもしれない、と不安になって、全部書いてしまうことがあります。

　私にもありました。お話を書き始めたばかりの頃はお話のはじめは、たいてい、世界観の説明を延々と書いたものです。

　でも、それは読者に理解を喚起させるものではなく、限りない退屈を覚えさせてしまうだけです。

　多分、数行で読者は読むのを辞めることでしょう。

　それはとても悲しいことです。もし、お話の本筋がすごく面白くても、そこで読むのを辞められたら、もったいないと思います。

　ではどうするべきなのでしょう？

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　キャラクターを書くことをオススメします。

　まずはどんな場所で誰が何をしているか書くことです。

　＜起承転結＞の中で基本的なお話の組み立て方は、時系列順にすることです。

　書き慣れてくれば、過去から始まっても良いですし、未来から始めてもかまいません。

　まずは魅力的なキャラクターから書き始めることを頭に置いて、＜起承転結＞の組み立てをしていくことをオススメします。

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　次回も、＜あらすじ＞の大まかな流れについて説明していきます。