13.キャラクター

 今回は、初心に戻り、お話と密接なキャラクターの作り方について、説明します。


 毎回、偉そうなことを書いてるなぁと思いつつ、恥を忍んで、皆様にお話ししているわけですが、まじめに、「必要ないわ」と思われたら、読まなくても大丈夫な内容ですので、気になさらないでください。


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 さて、キャラクターにはそれぞれ立ち位置があると話したと思います。


 それに似ているとは思うのですが、微妙に違うので、説明していきたいと思います。


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 微妙に似ていて、全く違うもの。お話に不可欠な、今まで説明してないもので、何か思い当たるものはありますか?


 まだ、キャラクターの目的意識について、話してなかったと思います。


 キャラクターの目的意識は、お話に密接に繋がっていて、お話の推進力として大事な役割を持っています。


 <桃太郎>なら、鬼退治でしょうね。


 しかし、この目的意識は、<表の顔><裏の顔><秘密>とは関係ありそうでないのです。


 お話と密接に繋がっているキャラクターの<目的意識>は、お話の局面、局面でその都度方向性が変わっていくからです。


 しかし、その目的意識は、気まぐれに変化していくものではありません。


 お話の筋書きの変化に伴い、キャラクターの中で心情心理の変化ないし、状況変化をもたらした上で、目的意識も変わっていくのです。


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 <ものぐさ太郎>などが例としてあげられるでしょうか。


 どちらもなにかがきっかけで、目的意識を持ち、お話の局面局面で意識の持ちようを変えつつ、出世する(幸せになる)という結末を迎えます。


 昔話は単純なだけにわかりやすいですが、どことなくご都合主義的なものも感じずにはいられませんけど^^;


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 例)


 AがBのことを好きだとします。

 しかし、BはAのことを知りません。Bと友人でありAと面識のあるCが、Aに頼まれてBとの仲を取り持つことになるのですが、じつはCはAのことを長いこと好きだったのです。

 Aはそんなことを知りませんが、いろいろBとの恋の大作戦を練るうちに、いつの間にか、BよりもCのことが気になるようになってきました。

 ところが、CはAがまだBのことが好きだと疑っていません。

 それなのに、とうとう告白まで準備を整えた日になりました。けれど、AはBではなく、Cに告白します。

 Cは驚きましたが、Aとつきあうことになりました。事前に事情を知っていたBはAとCを祝福しました。


 というのが、今風でわかりやすい目的意識の変化でしょう。


 最初の目的意識は、AがBを好きだということ。


 次に、Cの存在によりAが、必ず成功するような告白をする考えを持つようになったこと。


 Cに告白が成功するように、Aがお願いをして、作戦を練ること。


 Cの魅力にAが気づいてしまうこと。


 Aの好きな人が、Cになってしまったこと。


 とうとうAはBではなく、Cに告白することにしたこと。


 局面局面でAの気持ちは様々に揺れていきます。


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 さて、最初に戻ります。


 目的意識は、ほとんどの場合、一貫していなければなりません。


「立身出世したい」

「悪者を退治したい」

「困った状況に陥った現状を解決したい」

「命の危機から逃れたい」

「この世に一つだけの真実の愛を手に入れたい」

「物事の真実を知りたい」

 その他諸々


 これらの目的意識を持つことで、キャラクターの今後の動向言動が決まってくるはずです。


 そして、これらは、お話作りにも密接に繋がっているので、非常に大切なものだと言うことです。


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 では、次回からそろそろお話の作り方を説明していきましょう。


 まずは、あらすじの作り方からしていきましょう。

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