5.お話を書く(文章作法)

 今回は、私もわかっているかすごーく不安な講座です。


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「助詞」の説明をしたいと思います。例が適切かどうか不安ですが、例を見ながら説明していきます。


 ウィキペディアも使用しますので、詳細を知りたい方はウィキペディアを見てください。


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 大昔、小学校に通っていた頃、作文の授業で「てにをは」について習った方もいると思います。


 この「てにをは」が助詞と呼ばれるものです。


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 助詞の使い方次第では、非常に印象的な文章になる場合があり、気を付けて使っていきたい、基本中の基本になります。


 この助詞の使い方を誤ったせいで、わけがわからない文章になることもしばしばです。


 根気のいることですが、自分で書いた文章を声に出して読んで、この助詞の使い方がおかしいところがないか気を付けてみましょう。


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「が」と「は」


 例)


 彼が帰ってきた。


 彼は帰ってきた。 


 同じ意味ですが、少し印象が違うと思います。


「が」を使うと、彼以外の誰かによって認識される行動のように感じられます。また、たった今帰ってきたようにも思えます。


「は」を使うと、先ほど帰ってきたように思え、誰かの視点から見たという印象は薄いのではないでしょうか。


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「の」と「は」


 例)


 彼の腕を取った。


 彼は腕を取った。 


 全く意味が異なってしまいました。


「の」を使うと、誰かが彼の腕をつかんだことになります。


「は」を使うと、彼自身が誰かの腕をつかんだことになります。


「の」と「は」を使い間違えると、支離滅裂な文章になるので注意が必要ですね。


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「てにをは」の説明は非常に長くなってしまいます。


 一つ一つ説明していると、お勉強になってしまう可能性大です……。


 ですから、例だけ挙げますので、その例題を見て参考にしていただければと思います。


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 例)

「行きて帰りし物語」ホビットの冒険出てくる物語です。


「行きて帰りし物語」出てくる物語ホビットの冒険です。


 空から舞い落ちる雪、肩に降り積もる。あなた遠くから私見送っている。


 空から舞い落ちる雪、肩に降り積もる。あなた遠くから私見送っている。


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 ちなみに「てにをは」をうまく使うことができれば、詩(ポエム)なども上手に書けるようになると思います。


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 それでは次回からは、文章表現に移ります。


 ※追記


「てにをは」で、ちょっとむずかしい話をします。


 言葉の響きや韻というものが、文章を書く上で大切になります。

 だいたい目安で言うと1頁分、750文字中に同じ接続詞や表現、比喩を使うとリズムが面白くないものや単調になってしまうので、使い分けたり別の表現を模索したほうが良い場合があります。

 そのために語彙が必要になる場合が多々あります。


 例)彼にとっては彼女はとても大切な存在で宮殿という場所ではとても大切に扱われているが、一旦誰にも目に止まらない場所にいるとなると、とても冷酷な扱いになるのだ。


 上記文章は一見変ではないです。でも、多用されている言葉やてにをはがあります。分かる人は一見でわかると思います。

 訂正した文章を下記に記載します。


 例)彼にとって彼女はとても大切な存在だ。宮殿では大事に扱われているが、一旦誰にもわからないところにいると、非常に冷酷な扱いをされるのだ。


 後実際に書いた文章の推敲例。


 例)萌黄色の春色を中心に、赤い木の実や柊、ツタや小鳥が側面に織り込まれて、中心には様々な花模様で彩られている。


 例)萌黄色の春色を基調にして、赤い木の実や柊、ツタや小鳥や様々な花模様が織り込まれている。


(色が続いているので、改善の余地ありです……)


 例)坂を登りきった場所に、わざと開けた場所を設け、低木以外は伐った場所がある。その外れに狩りの様子を見渡せる場所があるのだ、二人はそこを目指していた。


 例)坂を上りきった所に、わざと開けた場所を設け、そこだけ低木以外は伐ってある。そこから狩りの様子が見渡せるのだ。二人はその場所を目指していた。


(これも場所がまだ二つあるので改善の余地ありです)






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