3.お話を書く(草稿)

 さて、手元に落書き帳あるいはノートの準備はできたでしょうか?


 これを使って、お話を書く時の補助をしていきます。


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 初めてお話を書くとき、頭の中のいろんなイメージを整理できなくて、何から書けばいいのかわからなくなる時があると思います。


 それを整理するために、落書き帳と色鉛筆が必要なのです。


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 まず、前回のシーンを使って、説明していきます。


 a.魔王の復活の兆しのことをミリアルがうわさで聞いてくる。ルシアークに、魔王退治をしないかと持ちかけてくる。ルシアークはそんなことは英雄や国王に任せて、自分たちがするべきではないと答える。


 b.ミリアルはそれを聞いて、「本当は怖いから嫌なんでしょう?」とルシアークをからかう。ルシアークは精いっぱいの正論として、「魔王に勝てるような特別な力なんか、ぼくにも君にもないじゃないか」と指摘する。


 c.ミリアルに、「じゃあ、魔王に勝てる英雄を見つけることなら、私たちにもできるでしょ? それとも、ルシアークは魔王が復活しちゃってもいいの?」と畳み掛けられ、「国王にもう一度魔王を倒してくれるように頼むなら」としぶしぶ承諾する。



 ルシアークとミリアルがいつごろ、どこで、何をしているのか。


 それを落書き帳に書いたとします。


 人物はマッチみたいな人間を書いて頭の部分に人物の頭文字をメモすればいいでしょう。


 位置関係などの図は自分にわかるように書くのが一番です。


 文字や絵を描いていくうちに、少しずつ詳細な状況を把握することができます。矛盾も少なくなり、後で見返すときにも便利です。


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 絵を描くのが上手な人は、人物の絵を詳細に書いてもいいでしょう。表情のくせや口癖を書き留めておくと、書く際に人物の魅力が増すことがあります。


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 書くことに関しては、あまりアドバイスすることがありませんので、次回からは、ある程度書き終えたことを仮定して、注意することを説明していきたいと思います。



 

 ★

 ちょっと休憩~。


 前回の最後に、


 書くことに関してアドバイスすることはない。


 と書きましたが、


 誰でもそうですけど、


 せっかく初めて書きだした時に、言葉の選び方とか、句読点の打ち方とか、改行の仕方、文章の決まりごと、接続語のこと、てにをはのこと、そんなこといちいち指摘されたくないですよね^^;


 初めて書くときは、まずは楽しんで書くこと!


 この一語に尽きます。


 出来上がったものの質のことなど、初めての時から考えないほうがいいです。


 完璧に書こうとか、上手に書こうとか、面白く仕上げようとか、そういうものは、たいてい初めての時は挫折につながります。


 ワクワクしたり、ドキドキする気持ちを大切にしてください。


 私が初めてお話を書いたのは小学校5年生の時です。


 白い落書き帳を本のようにホッチキスで止めて、表紙を作って、絵をかきながら、余白に文章を書きました。色を塗りながら、自分がワクワクする空想のお話を書きました。ちゃんと終わりには、<終わり>とつけました。


 はじめから最後まで誰にも何も言われずに書くことができました。(私の両親はあまり私のしていることに興味がなかったので^^;)


 没頭してお話を書き上げることが一番大切です。


 だから、です。


 最初はあなたの好きなようにお話を書いていきましょう。

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