さあ、トレジャーハントの時間だ!

 これは「誰かに校閲・しっかりとした(略」用の辛口レビュとなります。

 本作はヴァンパイア入りルパンという感じで、1話1万字未満という短さで起承転結を綺麗に纏めています。
 物語は軽快に進みしっかりオチもある。
 非常に上手く纏めたものだと関心しました。

 この物語の問題点は2つあります。
 1つ目は、主人公が誰かわからないこと。
 リーダー格がヴィヴィアンなのは判りますが、視点がブレているのでよく判らなくなってしまっている。
 また弱いキャラクタ性も主人公不在感を出してしまっている。
 キャラを魅力的にし、視点を固定することである程度問題をクリアできると思われます。

 2つ目は、3人居る必要性がないことです。
 この話を同じボリューム・インパクト・面白さで進めるには2人いれば十分です。
 ルパンの場合、3人でなければいけない理由があります。
 もちろんルパンのように、それぞれ得意分野があることはわかりますが、それが魅せきれていない。
 これはキャラ作りにも繋がりますね。また主人公が誰か問題にも直結しています。

 キャラを作り、視点を固定し、魅力をもっと引き出すシーンを作る。
 そうすれば3人いる理由が生まれるでしょう。

 ただ1万字未満での問題クリアは非常に難しいと思います。
 短編連載形式にすれば、問題点が簡単に解決できそうです。

 どうすれば良いのか判らなくなったら、ルパン3世を隅から隅まで分析し、構造を真似てみてください。


 以上、辛口となってしまい申し訳ありません。
 これからも頑張ってください!