悲しい雨が、降っている


 梅雨時に相応しく、青々とした灌木が生命力をみなぎらせて天を仰ぐ。

 その姿はまるで、北東の庭園が全身全霊をかけて、喘ぎながら走る俺にエールを送ってくれるよう。


 だが、そんな緑の隙間から布団が見えたせいで、一気に脱力した。

 ……ハトめ。ちゃんと片せっての。



 クラスのみんなの後を追いかけて、朱里ちゃんとお昼を食べたベンチを横目に見ながら、さらに北の林の中へ。


 かれこれ五分ほど林道を走って抜けると、そこに二つの山を望む河原が……。


 無い。


 ここから見えるはずの川はおろか、山すら見えない。

 俺はそれらを視界に収める事が出来なくなった異様な光景を前に、呆然と立ち尽くした。


 左右を見渡しても端が見えない。

 延々と続く岩の壁。


 それは、一メートル級の岩がごろごろと積みあがり、高さが三メートルにも達するほどの巨大な障害物だった。


 そんな岩山にクラスのみんながよじ登って、何かを必死に探してる。

 ええい、なんのことやらさっぱり分からん。


「沙那が言ってた障害物……、だよな、これ」


 俺の足の遅さにしびれを切らして先行した沙那も花蓮も、岩に上って隙間に手を挿し込んでいるんだが。


 勾玉を探してるのか?

 それにしたってあんな岩に上って。

 危なくて見てられねえぜ。


 ……もちろん、危なくて見てられないってのは、俺の命が危険だから見ていることが出来ないって意味だ。


 だから、俺は見ないぞ。見ないって言ったら見ない。

 ……しかしこの、見えそで見えない感じがなんとも。


🐦がんっ!


「……今のむっつりドキドキは、ちょっと反省」


 心なしか、飛び去るハトの後姿に軽蔑の念を感じる。

 ごめん。次からは、もっと健全にドキドキするよ。


 しかし、何が行われているのやら訳が分からん。

 なす術もなく、ぼーっとみんなの様子を眺めていたら、俺を追い抜いて何人もの生徒が岩山に飛び付き始めた。


「あれ? どうして……」


 他のクラスの連中が、いや、他の学年の連中も、いやいや、次から次へと。

 気付けば全校生徒に匹敵するほどの人数が岩山にびっしりと張り付いた。


 異常現象のオンパレードに、開いた口が塞がらない。

 そんな俺の肩を、誰かが叩いてきた。


 振り向けば白いイケメン。

 そこには、我が親友が笑っていた。


「あはは。酷いありさまだね。雫流はこの祭りに参加しないのかい?」

「治人。お前こそいいのか?」


 サラサラの白髪をスッと掻き上げるキザなポーズが絵になるこいつは、俺の質問にため息をつきながら首を横に振った。


「こうなってしまうと、ただの運勝負だからね。もう魅力がない。美優みゆ様だって許してくれるだろう」


 治人は苦笑いと共に手近な石にハンカチを置いて腰かける。

 なんだろう、今日はやけにキザな仕草が鼻につくな。


 俺も、負けじと爽やかイケメンを意識しながら芝生へ腰を下ろした。


 ……俺は今後一生、梅雨を許さない。

 一瞬でパンツまでびっしょり。


 しょうがないから、治人の隣に腰かけた。

 もうちょっと詰めろや。


「なあ、勾玉、ここに隠してあんのか? 参加しねえなら教えろよ」

「いや、今日の僕のパートナーは綴夢ティムなんだ。彼女が失格になるといけない」


 そうか、危ない危ない。

 痛みをこらえて岩壁と格闘してる朱里ちゃんを失格させちゃうとこだった。


 正面には、足の痛みを庇う姿が痛々しい朱里ちゃん。

 そして治人が指差す先では、俺の紳士な目にはまったく見えないオレンジパンツを丸出しにして岩の隙間に体ごと突っ込む綴夢ちゃんの姿がある。


 普通なら、いくらそんな格好をしたところでオレンジ色が覗くはずは無い。


 綴夢ちゃんを後ろから扇子で仰ぐ男がいるせいだ。

 まったく、可愛そうに。


 …………男子の方が。


 なにかを言い訳がましく叫びながら、綴夢ちゃんから目を逸らして思いっきり仰いでる。


 そんな扇子の、風量が上がった。

 気持ちは分かるけど、罰について話しちゃダメだって。


 罰が発動して、そのターゲットが綴夢ちゃんに移ったからあんなことになってるんだろう。周りの女子から、凄い勢いで罵られてる。


 なあ、女子一同。分かって欲しいんだけど。

 俺たちは嬉しくてこんなことやってるわけじゃねえんだ。


 むしろ罵るなら、周りで鼻の下を伸ばしてる男どもか、


🐦がんっ!


 ……俺にすべきじゃねえの?


「今のは正常今のは正常今のは正常」


 さっきと違ってぎりぎりを楽しむとかじゃねえからな。絶対正常。


「……君の好み、しばらく見ないうちに随分変わったね」

「好みとか関係ねえだろ。だって、パンツだぞ?」

「おいおい。誰のでも構わないって言うのかい? それじゃまるで……」

「俺は変態じゃない俺は変態じゃない俺は変態じゃない」


 呪文を唱えながら空を見れば、やはり軽蔑気味に飛ぶハトの後姿。

 やっぱ変態なの?

 でもさ、健全な高校生男子に、そりゃ酷ってもんだ。


 別に俺たちは誰のでもいいって言ってるわけじゃねえ。

 でも、誰のでもドキドキしちゃうし、誰のでも目が行っちまうんだよ。


 ……だから正常。


「それにしても綴夢ちゃん、やたら皆から離れてるな」

「小さい体じゃ激戦区には入れないだろうからね」


 まあ、そうな。

 あそこまで離れてたら、沙那と花蓮が罰を発動させても届かなそう。


 そんな二人がいるのは正面の激戦区。

 朱里ちゃんも、辛うじてその近辺に陣取って何かを探してる。


「あれ? そう言えば、キースたちは?」

「この騒ぎに呆れかえって、参加を止めたようだね」

「おお、それそれ。どうしてこんなことになってるんだよ」

「きっと、それと知らずに大声でヒントを言ってしまった者がいるんだろう。多くの者がそれを聞いて走り出して、その姿を見たさらに多くの者が後を追う。たまにこういうことがあるんだ」


 ん? それって……。


「まさか俺が言った、シーサーってやつが原因か?」


 いつもクールで柔和な治人が、目を見開いて固まった。

 おいおい、イケメンはそんな表情も可愛らしいかよ。


 ちきしょう、爆ぜろ。

 いやうそ。それは困る。


 そうだな、せめて不細工になれ。


「治人。その、バカを見る目はやめろ。これでも自分のバカを理解してる程度には頭がいいんだから」

「あっははは! いやいや、そんなこと思わないさ。だって、開始早々これを読めたんだろ? いやさすが。あれを使ったのかい?」

「使ったけど、暗号の右半分が真っ赤になってまるで読めなくなったんだ。しょうがねえから左側だけでも読もうと思ったんだけど、いきなりつまづいた。シーサーって何だっけ?」

「赤く見えないのに……、シーサーが読めた?」


 ん? なんだよ。

 急に真剣な表情を浮かべた治人から、感じたことの無い空気が漂う。

 冷気にも似た異様な恐怖感。まさかお前に対して、こんな感情を抱くなんて。


 そんな治人が真剣な話をする時の癖をだす。

 こいつは首を振って、前髪を揺らしながら呟いた。


「君は……、成長し始めているのかもしれない」

「なんだよ。どういう意味だよ」

「どこまで赤く見えたのか教えるんだ」


 有無を言わせぬ雰囲気だ。

 まあ、そんなに凄まなくったってお前には教えるけどさ。


「携帯出してみろよ。えっと、たしか……、って、ちけえよ! 顔がくっつくわ!」

「あ、ああ。すまん」

「ったく、気持ちわりいな。……えっと、この辺まで」


 俺はおぼろげな記憶のまま、画面の文字を指差した。


「この『E』まで?」

「その半分まで。だった、気がする。多分」

「…………半分。か」


 治人は思案顔のまま立ち上がって携帯をポケットに突っ込むと、岩山に薄いグレーの瞳を向けてため息をついてから再び前髪を揺らした。


「……やはり、君は厄介だ」


 この、らしくない空気感。なんだろう。

 沙那と言い、こいつと言い。


 ああ、ひょっとして。


「おまえも恋とかで悩んでるのか? ……沙那のことか?」

「君は突拍子も無いね。でも、そんなことを言われると傷つくよ。さっきのセリフと言い、今度はそんなことまで……」

「おお? 何の話だよ。間違ってたか?」

「はぁ……。いや、合っている。隠してたんだけど、ばれてたか。……僕は、彼女のことが気になっている」


 おいおい、なんだかセリフと表情が合ってねえ。


 そんなに苦い顔するなよ。

 ちゃんと照れろ。不器用か。


「ちょっと頑張ってアタックしてみろよ。あいつもお前の事好きみたいだから」

「ああ、情報ありがとう。……さあ、僕たちも勾玉を探しに行こうか」

「腕を引っ張んな。暗号まるで読めてねえんだから行っても無駄だっての」

「紅威さんに聞けばいいじゃないか。パートナーなんだろ?」


 ああ、そっか。俺はバカだなあ。

 俺は治人に引かれるまま立ち上がると、その背中を追って駆け出した。


 ……それにしても、さっきの表情と空気感。

 なんだったんだ?


 こいつ、本当は沙那のこと好きじゃねえのか?

 だったら……、やっぱり、朱里ちゃんの事を……。


 不安な気持ちで岩山にたどり着くと、そこは遠目に見るより遥かに混沌とした世界だった。


 岩肌すら見えん。ここまで人間が密集してると気持ち悪い。

 そして、飛び交う罵声がさらに不快指数を跳ね上げる。


 なあ、俺はこんなとこに混ざりたくないんだけど。

 そんな思いを知ってか知らずか、薄情な親友が手近な岩の上から手を伸ばした。


「……有難迷惑をありがとう」

「複雑なお礼だね。……でも、君にここへ上ってもらわないと困る」


 難解な言葉と共に俺を引っ張り上げた治人は、身軽に次の岩へ上るとさらに手を伸ばしてきた。

 いつになく強引だな。


 これを四度繰り返してようやく尾根にあたる部分にたどり着くと、そこにはDランクのアエスティマティオで並べられた人形が待っていた。


 ほんとお前の表情、腹が立つな。

 まあちょうどいい。つかまらせろ。


 俺たちが立つ、岩山の尾根には人がいない。

 皆、岩と岩の間に手を突っ込んで何かを探しているせいだ。


 ちきしょう、ほんとに何探してるんだよ。

 早く朱里ちゃんに聞かないとむず痒くてたまらん。


 そんな俺の救世主が、こっちに気付いて山を登って来た。


白銀しろがねさん、こんにちは! で、雫流は今まで何やってたのよ!」


 ひでえ扱いの差だな。

 朱里ちゃんは俺が立っている岩の隣によいしょと登りきると、足首を気にしながらふうと息をついた。


「わりい。でも、まるで暗号読めねえんだからしょうがねえだろ。なんでこいつら揃って『ハチ、ハチ』って呟きながら岩の隙間を覗き込んでるの?」

「相変わらずね、雫流は。この暗号はね、シーサーが見つめ合うライン上、岩の間にある『BEE』って書いてあるのよ。よいしょ……、ほら」


 朱里ちゃんが取り出した携帯を覗くと、確かに『BEE』が、反転した文字に挟まれているように見えた。

 なるほど、左側半分だけ読めばいいから、反射観察した時に右の半分が真っ赤に染まって読めなくなったんだ。


「……さて、ここで朱里ちゃんに重大な発表があります」

「はい。鞭でひっぱたく準備は完了しました。お話しください」

「言えなくなったわ! まてまてまてまて! 振りかぶるんじゃねえ!」

「はあ……。言いたいことは分かるわよ。『BEE』が分からないんでしょ? これは『蜂』よ」

「八? おお、そうなんだ。じゃあ、それの半分なら四だな」

「四って何よ。意味が解らな……、あっ!」


 アーモンド目を大きく見開いた朱里ちゃんが、大声を上げた口を慌てて塞いだ。


「……おい。何かに気付いたんなら大声上げるなよ。いいか、静かに、目立たないように……」

「こらてめえ! 治人! 雫流に近付くなって何度言ったら分かるんだ!」

「めだーーーつ! このバカ! 静かにしてろ!」


 珍しく策士だった俺の采配が、バカの大声で掻き消された。

 そんな騒音発生源は、周りの男子を眼光で散らしてできたクリアーなルートを、のしのしと登ってくる。


 俺が沙那へ向けて口に指を一本立てて、なんとかその目立つ行動をやめるよう無言で訴えていたら、今度は後ろから声を掛けられた。


「てめえ! 七色雫流!」


 ええいくそっ! 頼むから騒ぐな! 今度は誰だ!?

 慌てて振り返ると、


「……ほんとだれだよ」


 知らない奴が俺をにらみつけながら尾根へと上って来た。


 そして、治人を押し退けながら俺の前に立つ。


 なんか、角刈りのごつい男。融通きかなそう。

 魔族であることを証明するネックレスが覗く襟元には、三つの星が光る。


「俺は三年の辰巳たつみってもんだ。てめえのせいでひでえ迷惑だ。俺だって今回の暗号は速攻で読めてたんだぜ?」


 おお、そりゃ悪いことした。

 俺も珍しく利かせた機転を台無しにされたばっかりだし、気持ちは分かる。


 頭を丸めてお詫びしよう。

 そう思って髪を引っ張ったら、顔が縦に伸びただけだった。


 そうだった。

 接着剤でくっ付けられたんだっけ。


 でも、さぞかし面白い顔になったろう。

 笑ってくれねえかな?


「バカにしてんのか!? おいこら一年!」


 うわ、火に油。

 でもこの怒り、冗談で済む程度の物じゃなかったようだ。


 顔を真っ赤にした角刈りは信じがたいことに、


「うぉっ!?」


 俺の事を突き飛ばしやがった。


 狭い岩の上。

 後ろに足場なんかない。


 絶望すら感じる間もないうちに、体が岩の斜面に向けて倒れて行き……。


「雫流!」

「あぶねぇ!」


 間一髪。

 朱里ちゃんと、いつの間にやら山に登り切っていた沙那が両手を掴んでくれた。


 けど、すげえこええ。

 俺、四十五度ほど棺桶に体突っ込んでるかっこなんだけど。


「早く引き揚げて! こええ!」


 我ながら悲痛な叫び声を上げると、俺を皮切りに、周りのみんなが祝福ブレスの青い光に包まれた。


 やるじゃん先生! 助かった!

 これなら、このまま落下したって安心だ。


 ……でも、だったら沙那の電撃も防いではくれまいか?


「いだだだだだだだっ! 離せこらっ!」


 俺はいつものように暴れて、沙那の手を強引に振りほどく。

 すると、朱里ちゃんの方の手は掴んだままだから、足を軸に四分の一だけ回転することになる。


 ……それだけだ。それだけで済むはずだったんだ。


 だけど、沙那は回転しながら離れる俺の手を懸命に掴もうとして……、


「きゃーーーーーーーーーーーーーーーっ!!! 紫丞さん!」


 山のてっぺんから岩肌に体を打ち付けながら、三メートルもの距離を落下した。


 沙那の体も祝福ブレスで守られている。

 とは言え、死なないというだけで、その痛みはある程度しか軽減されやしない。


「大丈夫か、沙那!」


 祝福ブレスがかかってるのをいいことに、俺は岩山を一足飛びに駆け下りて、ふらふらと立ち上がろうとする沙那の体を支えてやった。


 電撃はいてえけど、こいつの方がいてえに決まってる。


「あぁ、いてぇ。……ちょっくら、保健室行っとくわ」

「待て待て。付き合うっての」

「……いいよ。体の方は大したことねぇから」


 体の方は? 体以外って……。

 言葉の意味を考え始めた隙をつくかのようなタイミングで、沙那が走り出す。


「あ、おい! 待てよ!」

「うるせえ! 来るんじゃねえ!」


 随分元気そうな勢いで走る沙那の姿は、あっという間に見えなくなった。


 ……体は、ほんとに平気そう。

 じゃあ何が平気じゃねえってんだよ。


 ため息と共に振り向いた俺は、思わず息を飲み込んだ。


 そこに立っていたのは、心臓が凍り付くほどの恐怖。

 朱里ちゃんが、俺をにらみつけていた。


 そして氷の視線を携えながら近付いて、俺の胸倉を掴む。


 ……痛い。そして怖い。


「お、おい。一体、何を……」

「今、紫丞さんがすっごく無理してたの、分からないの?」


 様子がおかしかったことは分かる。

 でも、何かを無理していたってことまでは分からない。


「雫流が危なかった時、あたしと紫丞さんが掴んであげたの」

「おお、助かった」

「…………そんな紫丞さんを、振りほどいたのは、だれ?」


 祝福ブレスで守られてたから。

 そうでなけりゃ、あんな真似はしねえ。


 ……なんて言葉は、言い訳だ。


 確かに俺は、最低な事をした。



 朱里ちゃんの瞳が、初めて出会った時と同じ色に戻ってる。

 これは、拒絶。敵意。


 そんな冷たい眼光を涙でにじませると、朱里ちゃんは大声を上げた。


「紫丞さんのこと! 木から落ちた時、助けてあげたんでしょ!?」

「え……、っと。何の話だ?」


 まったく覚えてない。

 俺が正直に答えると、朱里ちゃんの瞳から、大粒の涙が零れた。


「最低! 大っ嫌い!」


 ……そんな言葉と、掴まれていた胸の辺りの痛みを残して、朱里ちゃんは沙那を追いかけて走り出す。


 足の痛みより大事な何かを追って、走り出す。



 ああ、久しぶりに聞いたな。


 大嫌い、か。


 でもこれは、愛情の裏返しだった、あの頃の物とは違う。


 正真正銘の大嫌い。



 空を見上げても、そこには光すら見えない。

 ただ、朱里ちゃんの、沙那の心を映すかのように暗雲が横たわる。


 そして、きっと二人の代わりだろう。

 空が大声を上げながら、寂しそうに泣き出した。



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