第6話 改めて自己紹介!楓さん禁断の趣味!?

…かえちゃん?なんか勘違いしてるんじゃない???なんもないよ!?胡桃先輩がそんな、俺なんかを、そんなことないってば!多分だけど!


『胡桃。どういうつもりなの?』


『どういうって、気になる男の子の看病してるんじゃないの。それ以外の理由なんてないわよ?』


『ええっ!?胡桃先輩!何言ってるんですか!?かえちゃん!違うってなんもしてないから!』


『してない?するつもりだったのね!?というか胡桃といい、朝にいた赤髪の子といい、たっくん最近いろんな女の子と仲良くなりすぎじゃないかな?』


『ソ、ソンナコトナイデス…ヨ?』


『片言になってるじゃない!たっくんの嘘つきっ!結婚してくれるって言ったのにぃーっ!』


言ってないでしょっ!?将来的に付き合うことになるかもって言っただけでしょ!?


『そっかー…もう2人とももうそんなに進んでたんだね…入る隙間なくなっちゃったなぁ…』


先輩ってば、なに悟った顔してくれてんだよっ!?てか入る隙間ってなんの話ですかぁ!


『あの…2人とも。とりあえず落ち着いて話をしましょうか? 』


…もう、この際聞いていいでしょ?俺のことをどういう風に思ってるのか。俺は自意識過剰みたいになると思って今までそんなこと誰にも言ったことないけど…


というかさ…俺なんかを好きになる人が出てくるなんて思えなかったし、それを確かめると『キモイっ!』とか『バカじゃないの?誰があんたみたいなやつを好きになるかっつうの。引くわ。』とか言われると思ったし、というか絶対言われるよね?それで俺の方が鈍感とか言われたら俺もうわかんないよ?女の子がわかんない。


ーーで。とりあえずモヤモヤが残りつつも放課後にみんな(栞ちゃんを含めた4人)で俺の家に集まることになりまして…


『はーっ…たっくんの部屋…いつも通りいい匂い。くんくんっ…』


かえちゃん、その反応はもはや変態…いや今に始まったことじゃないし、もういいや。


『とりあえず、話が色々ごちゃごちゃしてるからお互いを知るために自己紹介から始めましょうか?まず、俺は鳴咲学園2年3組の一条 拓真です。よろしくお願いしますね。』


かえちゃん…まだ俺の部屋のあちこちで色んな物にスリスリしてらっしゃる…


『えーっと、じゃあ次、胡桃先輩お願いします。』


『ほーい♪ 私は3年1組の美坂 胡桃♪ 先輩だけど、出来ればフレンドリーに接してくれると嬉しいな〜なんちゃって〜えへへっ♪』


うん!可愛いっ!


『じーーっ…』


はっ!?いかん!この視線は…嫉妬の塊のようなオーラが俺の目に突き刺さってくるっ!み、見なかったことにしよ…


『じゃ、じゃあ次、栞ちゃんお願い。』


『はい!1年2組の赤川 栞ですっ!よろしくお願いしますっ!』


うんうんっ!さすがは1年生、元気の塊って感じがいいっ!


『むぅーっ…』


『さ、最後はかえちゃんだね。よろしく。』


『同じく3年1組の青柳 楓でーすっ!たっくんとは幼馴染で将来を誓い合った仲でーすっ!よろしくね二人とも!』


なんかおかしいけどまあいいや、うん。


てか揃いも揃って巨乳だな三人共、、E?いやこれは全員Fは確実に、、、


『もうっ♪拓真くんのエッチっ♪』

『変態さんですっ!』

『たっくん!私以外のは見ちゃだめぇ!』


総攻撃を受けてしまった。すいません!エロくてすいません!思春期の男の子としては、その巨乳をああしたいっ!こうしたいっ!という野蛮な欲望いわゆる(自主規制)とか(自主規制)をされる妄想が抑えきれなくて、、、


『コホン、気をとりなおして、次に特技・趣味などを…俺は趣味がラノベ・漫画がメインの読書とアニメ鑑賞、あとゲーム。特技は歌うことかなほぼアニソンとかだけど。』


『へぇ〜、結構多いですね〜。私は趣味が裁縫で、特技は料理ですね〜♪』


裁縫と料理。まあ!栞さんなんて家庭的!


『私も料理は得意だけど趣味程度かなー。特技は水泳とダンスくらいだねー。』


うわーっ〜〜こっちは体育会系女子!しかも料理得意な万能型だー!さすがは先輩というべきかな?


『私は、、』


そういやかえちゃんとは幼馴染だけど趣味とか特技はあんま知らないな、、気になる!


『私の趣味は、たっくんと一緒にいる時間を大切にすることとたっくんの観察。特技は、たっくんのことならなんでも答えられることかな。えへへっ♪』


『…』


…ダメだあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!この子危ないぃ!!!俺のこと好きすぎて危なすぎるよっ!? てかそれは絶対に趣味と特技じゃねえだろっっ!!!


『…』

『…』


うん。二人とも石になったみたいに動かないね。でもその反応であってるから安心して。心の内は俺みたいになってるだろうけどね。


『…え、えーっと。かえちゃん。二人とも引いてて動けないみたいだから代表して聞くけど、冗談じゃ、、ないんだよね?』


『もうっ♪当たり前だよー? こんなところで嘘ついてもしょうがないでしょー?』


『デ、デスヨネー!はははっ…』


マジだったぁぁぁ!!!どうしよっ!どうしたらいいのっ!?俺にはフォローの仕方が分かんないよぉー!!!


『どうしたの?三人共固まってるみたいだけど?』


と、とりあえずっ!


『かえちゃんっ!ちょっと来てっ!』


『ふえっ!? きゃあっ!』


俺はかえちゃんの手を取って部屋から出た。


『ちょっと!たっくん!?急にどうしたの!?』


『かえちゃん!ダメだよ!趣味と特技のどっちもおかしすぎるよ!人に言っちゃダメなやつだよ!』


『どこかマズいとこあった?』


『全部!全部だってば!』


第一、ツンツンしてたあの時も俺にストーカーまがいのことしてたのか!?


『で、でも好きな人のことが気になっちゃうのは仕方ないんだよ?』


『は、犯罪だから!俺もさすがにフォローできかねますよ!?せめて胸の内に秘めていて欲しかったよ!俺もできれば知りたくなかったし。今からでもいいからやめよ?お願いだから!あと、まともな趣味と特技を自己紹介で言えるようにしよ?』


『う、うん。わかったよ?』


よくわかってなさそうだけど、とりあえずあの二人にどう説明したらいいものか、、考えて思いつくかわからないけど考えないと、、俺もかえちゃんも関係修復リペアーどころか関係崩壊コラープスになってしまう!


俺の足りない頭でこの危険デンジャラスな幼馴染を支えないとっ!だってわかってる!? この人、鳴咲学園の生徒会長さんですよ!? なんとか、なんとかしてこの状況を打開してみせます! 俺は青柳 楓の(特別な?)幼馴染ですからっ!


続くーー。



作者より…

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