ピーマンのハンバーグ詰めが食卓に並んだとき、二人は真の家族となる。

やけにテンションが高い小説紹介文を読み、「大丈夫かな、これ?」と一抹の不安を抱きながら本編へ――。

今流行り?の歳の離れた男女の同棲もので、興味津々。この手の小説は、大概、その人間関係に重きを置かれるのが特徴だと思っているのですが、こちらの小説もそこに主軸を置いていますね。

姉の娘である、愛想のない奏ちゃん。しかし、主人公の成瀬川成志がピーマンのハンバーグ詰めを作ったとき、二人の関係は大きく変わりだす――。

元ヴィジュアル系バンドだったという設定をうまく生かした、料理の際の言葉攻めかのような呟きは最高。成瀬川成志は、芸能界での自分の売り方を熟知していますね(笑

あと、顔の見える野菜に写真を使われた件も個人的にはヒット(笑 消費者としては安心感ありますよね、あれ。

最後に――。

いやー、本当にひでー歌だわっ!!

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