読んだ後、椅子から転げ落ちて泣きながら「尊い!」と叫びました。

 アニメ本編が始まる前の前日譚的な位置に属する物語です。

 博士と助手。この二匹のフレンズしか登場しません。
 ですが、逆にそれがこの物語の最大の魅力になっており、彼女達が受け継ぎ、背負うことになる物が、この物語を素晴らしくしています。

 セルリアンに食べられるとどうなるのか。
 そして、なぜ世代交代しても、博士と助手であり続けるのか。

 学び、知識を得て、フレンズと言う存在の中でも一際「かしこい」彼女達。
 アニメ本編で見る限り、実際のポンコツ具合が微笑ましく思えましたが、それもこの物語に深みを与えています。

『知恵の象徴』『森の賢者』

 いつか、どこかの誰かに与えられたイメージと役割りを受け継ぎ、彼女達は何を思い、「われわれはかしこい」と、まるで自分に言い聞かせるかのように口にするのか。

 最後の一文はアニメを最終回まで見たことのある人は感動すること請け合いです。