第2話 光明

今川の大軍を前に、対する織田の総大将信長は、豪雨に乗じて奇襲部隊二千を動かした。部隊は嵐の中を、気配を消し、息を殺して、それでも迅速に動いていた。二万の軍に真っ向から対峙しては勝ち目はない。だが、狙うのが総大将今川義元の首一つであれば、活路は見いだせる。僅かな光明に違いないが、それだけが生き残る手立てに違いない。織田軍にとっては恵み、今川軍にとっては災いとなるであろうその雨をもたらしたのは、果たして誰の運なのか。

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