第3話 ご飯が出来たけど食べるかい?

 風呂から上がった俺はまず、会社の帰りに弁当屋で買っておいた惣菜と弁当を電子レンジで暖めて、インスタント味噌汁のために電子ケトルになるべく早く沸くように蛇口からお湯を入れてセットする。


「ささやかな健康のための行動としてコンビニ弁当じゃなく弁当屋の弁当と味噌汁をいつも食べてるけど、やっぱり自炊の方がいいよな~面倒だがこれを機に自炊を再開するかな~」

「ピギュ?」

「そうだよな、自炊なんて言ってもわからんわな。」

「ピギュギュ!」

「褒めとらんわ!なんでそんなに得意気なんだよ…」

「ピギュ~//」

「今の何処に照れる要素があったのよ…」


 シュシュシュシューカタン!


 そうこうしているうちにお湯が沸き、味噌汁にお湯を注いでいると丁度いいタイミングで。


 ピー!


 と電子レンジが鳴ったので弁当を取り出すと小皿を持ってテーブルに帰ってくる。


 一応全ての米、おかずや惣菜などを食べられない物があるかもしれないので、別々の小皿に取り分ける。


 味噌汁は火傷するかは分からないが、小さめの小鉢に入れて冷ましやすくしておく。


「よし、ご飯が出来たけど食べるかい?」

「ピギュ?」

「お前さんの前に置いてあるのはお前さんの分だから食っていいぞ、何が食べられるか分からないからとにかく今あるもの全部だしといたよ、食べられなかったら残してもいいからな。」

「ピギュ!」


 こうして不思議な生物との奇妙な食事会は始まった。

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