第16話funf 1

3日振りにスマホの電源を入れると佳佑君から、何通かメールが来てた。



「今日はバイトお休みですか?心配なので、連絡を下さい」


「バイト終わったら、一緒にファミレスでご飯でも食べませんか?」


「映画を一緒に見に行こう」


等々、、、。



心配と書いてる割りに、うちに一度も様子を見に来なかった。

不気味なアレにはもう会いたくないだろうし、ここまで来るのが面倒なんだろうね。

目的は私とヤる事だけみたいだし。

それも身体目的という訳ではなく、掛け金の為。



全部嘘でハメられてたんだー。

そう気づいた時、色々怖くなってそのままバイト先を辞めた。

店長に直接電話したら、声が半笑いでそのまま何事もなく辞める事が出来た。


もしかしたら、店長も掛け金に絡んでたのかもね。

私って、バカされてばかりだ。


にひとは相変わらず、いつものようにこちらを監視している。

カラオケのバイトを突発的に辞めてしまったけど、そのまま悠長にニートをしてられるような身分という訳ではなく、すぐにバイトを探した。


何件かに連絡をし面接に行こうとしたけれど、いざ職場の前まで行くと怖くなり、中に入れないままアパートまで逃げ帰った。



このままでは、家賃を滞納し住むところが無くなってしまうってわかっているのにね。

情けない。

死ぬしかなくなる。

いっそ死にたい。

何回目だ。

この言葉を呟くのは。



「おい。役立たず。お前はなんの為にここに居るんだ」


「母の為に存在してます」


「母の為?何も役に立ってないじゃん」


「役に立つ?今役に立てるよう努力しています」


役に立つ努力?

何処がだ。

何もしないで座ってるだけじゃん。

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