第14話 怒濤のトンコツ!


久しぶりの更新です。

以前、僕は行きつけの肉屋さんにラーメン屋の店員だと勘違いされる程度には、ラーメンを自作したりしていました。大量のモミジ、鶏の足ですがを大量に買い込んだり、豚足、ゲンコツ、背脂、なんて当時は一般の人が買いには来ないので珍しかったのでしょう。初めて豚骨ラーメンに挑戦した時には、ビニールに入れた豚骨をハンマーで叩く成人男性という、なんだか猟奇的な図を生んでしまいました。あれを見た近所のおばちゃん、無言で背を向けて行ってしまいましたが……

そんな僕が月に一回は食べにいくお店が、車で45分くらいの近隣市の豚骨ラーメン屋です。このお店、もう三十年はやっていて確か兄が高校のときにはその辺りの学生がこぞって足を運んでいました。僕は高校三年生のときに初めて食べました。当時はまだあの豚骨特有の臭みのあるスープで、ちょっと苦手でした。数年前に博多にて飲み歩き早朝の街であの豚骨臭が街中に漂っていて辟易しました。しかしこの店は数年後にはスープが改良されて臭みの無いとろネバスープになったんです。さぁ、そこから口コミやネットで話題になり、京都のラーメンランキングで十位以内入るという地方の店とは思えない人気店になりました。京都市内や大阪、兵庫と休みになると客が来ます。行列に並ばないと食べられなくなったんですよ。

さらに店長のラーメン改良は止まらずドロネバのスープをあっさりした豚骨スープと半々で割ったハーフがメニューに加わったのです。ノーマルの豚骨はねっとりだけどしつこくないのですが、ハーフはそれを程よくすすれる粘度にしたのですね。


麺に絡みつくトロネバのですねスープは豚骨の旨味が凝縮されていながら、しつこさを感じさせず塩気も程よくまろやかない味わい。まさに豚を食べ尽くしていくような気分になります。たまらないねぇ!

ただ土日は客が多いせいか味が一段、落ちるんですよね。だから僕は平日に走るわけです。因みに女性にも人気なんです。コラーゲンたっぷりの感がありますからね。こないだ知人女性を連れて行ったらそんなことを言いながら完食。僕は心中で食べ物で摂取しても定着しないんだけど、と呟いたのですがもちろん怖いので黙っていました。解ってても言えないことってありますよね? ね?

皆様、もし京都府北部に来る機会があれば是非食べて欲しい逸品です。僕が数年間、関西、北陸、中部を食べ歩いた中でも一、二を争う豚骨ラーメンですので!

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