悲運が生み、闇に育まれた愛情の果ての物語

穏やかな文体から始まる手記。次第に乱れる筆跡が綴る滝のような悪夢のひとつひとつが、長い悲劇を静かに語ります。
……筆者の祈りの果てに咲く白い花は、誰にとっての光となるでしょうか。
神の祝福を失った王子と、神に背き彼を守り続けた者の切なくも恐ろしい物語です。どうぞ最後のページまでお読みください。