SOS団に関するノート

『フィクションの目的の一つが人生を写すことだとすれば、その中の人物や場所も実生活におけると同様に――名前を通じて――確立したものでなければならない』――『九尾の猫』名前に関するノートより。

原作の持つ佐々木というキャラクターを掘り下げ、それをキョンの視点を通じて更に深く掘り下げている。この中でミステリの話が登場するのは非情に興味深い。後期クイーン問題などを取り上げた、実に「作者らしい」二次創作に仕上がっている。
ミステリは必ずしもハッピーエンドとはいえない。この物語は「本当」の意味でのハッピーエンドを齎してくれるのだろうか?