箱庭に閉じ込め、解き放つのは

 残酷なインテリアを愛好するという、独特の流行の世界観の提示にまず引き込まれました。そこから職人の性、青年の思慕と場面が矢継ぎ早に変わり、退屈することがない。このテンポの良さは、さすが、といったところです。
 悲劇を経た後の結末は、完璧ではないけれどハッピーエンド。彼の願いがようやく叶ってよかったです。

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