日本昔話のノリを近代史と現代史の視点で語る

物語の始まりは、戦争経験者の大おばあちゃんと、その孫たちが、かつての疎開先を訪ねるところからはじまります。どうやら再開発が行われたようです。どんな思い出深い風景もいつかは変化していくということでしょう。

なら、再開発される前は、どんな姿だったんでしょうか?

そこで視点の時間軸は遡って近代となり、大おばあちゃんが子供だったころになります。

疎開先は田舎ですので、神秘的な力が残っています。タイトルにある、みかん、もっちん、は名前です。田舎に住んでいる神秘的な男の子と犬の名前になります。具体的に語るとネタバレになるので、レビューを読んだかたは名前だと覚えておくだけで大丈夫です。

とにかくみかんともっちんが、疎開先に起きる大事件に深く関わることになり、大おばあちゃんは不思議な彼らと深く交流していくことになります。

疎開先に起きた大事件とはなんなのか? 現代の大おばあちゃんはかつての疎開先が再開発されたことにどんな感情を抱いたのか? レビューを読んだあなたも一緒に体験しましょう。

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