第15話 初めての質問

 今日もお疲れさまでした…トイレに入りながら、シャワー浴びながら、着替えながら島暮し考察から一週間経過。

 仕事中も、賄い掻っ込み中も、考えている暇はない。

 帰宅後は考える余裕がなくトイレに入ったら即寝てしまう。

 卒業とともにやめたアルバイトの子の穴埋めに休日出勤が当面続く。

 入学後の学生が他にアルバイトを見つからず、仕方なくブラックなうちの店に流れてくるのが4月位からなのが9年間の毎年の話。


 今週のテーマは、なんで犬と猫を叔母さんが飼い始めたのか。

 動物を飼った事がないし、知らない人が他にも住んでいる理由みたいだから、尚知りたい。


 『おはようございます。亜夢です。島についての質問です。どうして島では犬と猫を飼っているんですか?」


 このメールを明日の朝起きたら送信すればオッケーと。

 疑問は沢山あるけど、一個ずつにしようと決めた。

 謎の叔母さんの全容は、一度に解き明かそうとすると、毛糸玉のようにこんがらがりそう。

 

 「賄いが美味しくない…」


 九十三さんのお店で食事をすると、直後程に賄いとの味の差に辟易する。

 化学調味料になれた人には美味しくても、幾つになっても、化学調味料が辛い人もいる。

 実家はレトルトか、出来合いか、合わせ調味料か、外食の家だったのに、家族で私だけその味に慣れなかった。

 当時の私のごちそうは給食で、標準よりも痩せていた。

 成長期に量を食べなかったせいか、標準より背も体重も低くて軽目に加え、私以外の家族の背も体も大きい。

 別腹が無いのが少し悲しい。

 

 祖母の家は夕張でメロン農家をやっており、夏休みに私だけ早めに移動して一週間長めに滞在し、お盆にくる他の家族と合流して一緒に北海道に帰ってきた。

 畑を手伝ったり、一緒にご飯を作ったり、虫取りしたリ、花冠作ったり、お手玉、おはじき、祖母は色んな遊びを教えてくれて一緒に遊んだ。

 祖父は早くに亡くなり、女手一つで父を含めた五人兄弟を育てた祖母。

 メロン農家は誰も継がず近所の農家に譲ったそうで、その家も今はもう無く、お仏壇は長男の博文伯父さんが住んでいる江別の家にある。


 祖母の家に行くと体重が5キロ程増えて、顔色も良くなったのに、帰宅するとゆっくりとまた5キロ程痩せる。

 祖母の家ではお代わりするし、お腹が空くのに、実家に帰ってくると給食はお代わりするけど、家ではお菓子すら食べたくない位食欲が無くて、母は私が食の細い子で祖母がおやつをやって甘やかしてて、母がいる所でだけおやつをあげないんじゃないかと思った時期もあったと私が大人になってから聞いた事がある。

 幸いその事は祖母に一度も言った事が無かったのは、健康的な太り方なのでおやつをかくれてやってても、まあいっかと思ったというのが頭が痛い。


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初めて一時間で、一話書ききった。

明日は質問の答えが返ってきて、犬猫問題の話が今週は続くかもしれません。

 

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