灯る面影、夢で咲いたなら...

祇園四条

第1話 どこか惹かれていた

出会いと別れの季節

そして新しい扉を開いた

とある高校生の物語


「やった!」

俺は兵庫県神戸市須磨区に住んでる「花田 敏行(はなだ としゆき)」だ。

今日は高校の合格発表だ

受かっていた。

そして帰りの電車

俺は親にいい知らせができたと喜びながら須磨に戻った。


そして4月

まだ桜の花びらが落ちている。

今日は入学式だ。

これから何が起こるのか、楽しさの反面怖いという気持ちが入り混じっている。

俺は初めての朝の地下鉄に乗る。

人がいっぱいで窮屈だ。

そして三宮駅で降りる。

学校は尼崎のとある工業高校だ

だから途中で乗り換えなければならい。

そしてJR三ノ宮駅に行く

俺は朝の新快速に初めて乗る。

もちろん先頭車だ

実は俺、鉄道が大好きなのだ。

この尼崎の工業高校を選んだのは、もちろん成績も関係するが、電車に乗れるからという理由もある。

そして俺は新快速に乗る。

あれ?遅いぞ?

なぜだ?と思い、運転士の横にあるスタフと呼ばれる時刻表を見る。

基本、新快速は姫路から大阪を1時間3.4分で結ぶ。

しかし、朝は1時間10分程だった。

つまり急ぎ過ぎても意味がないということだ。

俺は少し退屈な心で17分間新快速に乗った。

そしてついた尼崎駅。

大きい

神戸、東西、福知山線という3路線が乗り入れるこの駅。

昔新快速が通過していたなんて考えられない。

そして少し歩いて学校に着く。

なんだろう、汚いな

そして俺の名前が書かれている教室に入る。

見るからに中学でなんかやんちゃしとったって感じの奴らばっかだ。

そしてドンドンと新入生が入ってくる。

もちろん会話はほぼない。

そして担任の先生が来て、入学式に移る。

「花田 敏行」

ハイ!

今月1の声が出た自信はある。

その後入学式が終わり、教室に戻って明日からの連絡を話し、その日の学校は終わった。

そのまま普通に学校生活が始まった。

友達も少しずつ出来てきて、学校も楽しくなってきた

学校に行くのが楽しみになるくらいだ。


しかし、4月の下旬

俺は変な夢を見た

その夢は、俺の住んでいた前の家の押し入れで

見知らぬ少女と一緒に遊んでいた夢だ。

その少女は容姿端麗で顔は俺と同い年のような感じだった。

ただ、その少女の顔は見覚えが全くない、ショートカットの女の子だ。

俺はその日から授業中、帰り道、風呂の中、勉強中もずっとその少女が誰だったのかを考えた。

気付けば途中から会いたいという思いに変わった。

現実に居るという確証も無いのに、まるで2次元のキャラに会いたいと言うような感じだ。


そうして俺はどこに行くにしてもその人の髪型、特徴に合う人が居ないかを探していた。










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