登場人物が多すぎるとよくない(まとまりません)

 うちの親族(サマーウォーズ並みに頭数が多い)の頂点に立つ本家の大ババ(92)が同窓会で「孫が30過ぎても結婚せんで困ってる」みたいな話をされて「うちの孫にも30過ぎて独身いっぱいおるで?」ってなって思い立って普段はちょっと疎遠な名古屋の孫に連絡をとったところから始まる壮大な話を聞いたのでメモ。


 親族一同温厚なもんだと思ってたら名古屋のそこの家庭だけ奥さんが毒親気質だったらしく、わたしも中学生くらいまではその孫(つまりわたしにとっては従弟)とは時々会うこともあったんだけど、やっぱ他府県なのでちょっと疎遠であんまり深くは関わってなくてそういう事情は捕捉してなかったのを→


(なんか奥さんはうちの一族にあんまり馴染まない気質の人っぽいな~みたいな感触はあった気がするけれどもまあ頭数も多いし所詮はヨソの家庭だからそんなに気にしないよね)(長男の嫁なのだが大ジジの葬儀以降はあまり本家にも寄り付かなくなり自動的に従弟とも疎遠になっていた)


 →大ババが家に電話したらなんかのマグレで両親(大ババにとっては息子とその嫁)を通さずにダイレクトに孫に繋がったらしくて、そこで孫に見合いの話を持ち掛けたことにより孫と両親の関係がうまくいっていないらしいことを捕捉。兄妹のふたりなんだけど、妹は適応障害でいま家に引きこもってるらしい。


 妹のほうは母親に「歯科衛生士とかになったらええわ」って言われて言われた通りに歯科衛生士の資格とって働いてたんだけど、結局適応障害になって仕事もやめて今は家の外にもなかなか出れない状態。兄は母方のほうの祖父のツテで入った会社でうまくいかず退職、以降職を転々としつつもなんやかんや。


 今ようやく大手企業に中途採用で正社員に登用されたところでなんとか盛り返してきてる。なんとか盛り返してきて自己肯定感が高まった結果、30過ぎにしてようやく反抗期を発症。いろいろとうまくいかなかったり妹が適応障害にまでなったのは母親の教育が悪かったのではみたいなことを言い出していまモメているところ。


 兄のほうは数年前に結婚したい人もいたんだけど相手がバツイチ子持ちだったために母親が相手の女の人に電話をして(こっわ!)別れさせるなどして、そのあたりからバランスを崩してなんかいろいろとあったりしたっぽい。


 その話を電話で聞いた大ババ(92歳)その足で名古屋までダイレクトアタックをかけにいく(こっわ!)息子の前に息子の嫁とエンカウントし大バトルを繰り広げるなどがあったらしい(このへんのディティールは謎)


 孫のほうも「ほんでお前は結局どうしたいねん?」みたいな話になると「土下座して謝るなら許す」みたいなことを言い出していて、いやお前もお前で今もそれ精神の平衡こわれてるやろ?(こっわ!)みたいな感じで親族内でスーパークソコテ大戦が起こっていると。


 んでわたしは上の兄のほうは従弟って言ってもちょっと歳も離れてるし「いや、お前もたいがいそれなんかおかしいで頭冷やしな?」みたいな感じなんだけど妹のほうは子供の頃は仲良かったはずだし適応障害で家に引きこもってるっていってもその家にいる母が支配的な人なの最悪では? と思い心配なのだが。


 話は主に母vs孫(兄)meets大ババand父で進行しており、妹のほうの動向が「適応障害で引きこもってるらしい」以外に聞こえてこないのがアレ。


 サマーウォーズファミリー、無駄に政治がこんがらがっているのでモメはじめるとクソほどめんどくさく、話を聞きながら「コンテンツだ……」となっていた(大ババがいきなり名古屋に向かうところから始まる小説は面白そう)(以降の話を丸く収めるようなどんでん返しが思いつけば)(現実はそうはいかない)


 兄妹ともに、なんか本当は美大に行きたかったんだけど鼻で笑われて資格取らされたりとか母親になにかと人生に干渉はされてたみたい(しかしオカンが自分の彼女に電話しても結婚したかったらオカンなんか無視したらええだけでは?)(もともとは強烈なお母さんっ子なんやね)(だから反抗してるとは言っても本人はたぶん折り合いをつけたいんだろうけれど)(土下座すれば許してやるもなにもそもそも許してやる必要はないわけで)(つまり本人が許したいだけでしょ?)どうも本人はその自分の欲求すらまだつかめてないっぽいのな。


 でまあ、お前は30も過ぎて甘えたこと言ってないで親が気に入らないなら勝手に出て行ってなんとかしたらええ(経済的な面で親のサポートが得られないのがキツいのなら大ババとかの親族に頼るのも勝手にしたらええ)(自分で話をつけろ)って感じなんだけど、妹……。


 妹、しばらく本家とかに逃がしたほうがいいのでは(本家は基本的にガハハ気質の雑な人ばっかりなのでまだ居やすい気がする)(たぶん嫁は本家のガハハ気質が下品で嫌っぽい)(なにをしているのか分からないけどなんかして金は稼いでいるらしい? みたいな謎の親族が多すぎる)


 92のババアがちょっとイオンに買い物行くくらいのノリで速攻で特急に乗って名古屋まで行ったっていうのがこの話のハイライトですね(モメごと部分は正直ガハハ体質vsザマス母and故障孫なので一生平行線でしょ)


 そしてその話を大ババの一番近所に住んでいる孫(わたしの従妹)が聞きつけただけでソッコーで連絡網が回り一瞬にして本家に孫とその配偶者合わせて9人が集まる謎の機動力なんなの……(どんだけお祭り気質だよ)(なおいきなり人がいっぱい来たために拾われてきたばかりの猫がびっくりして失踪)


 わたしは今日は終日猫探しでした(見つかりました)


 あと孫の配偶者のひとりが本家の物置で謎の植物(大きくしたら一本何万円になるんやって)にライトを当てて育てているのだがそれは……(大麻やったら爆笑するぞ)(猫を探していて見つけました)(その配偶者もなにをしてお金儲けしてるのか謎の人なんだよな)(いちおー本職として本家の会社手伝っているらしいが)


 情報量過多過ぎで整理できねぇなコレ(ためしに整理したらコンテンツになるのでは? と思ったけど登場人物が無駄に多すぎる)(登場人物が無駄に多すぎる上に口々に喋るのですぐ別の謎の人物(孫の配偶者)の話などに飛ぶ)


 あと同時発生的にもうひとつ上の世代の従姉妹(つまり大ババの姉妹の子供たち、うちの親の従姉妹)を集めた会においても軽く悶着があったらしく、その話もときどき挟まるのでヒヤリングはさらに困難をきわめる(親の従姉妹とかさすがに他人やで)(登場人物が多すぎる)


 従姉妹がおばあちゃんから話を聞いて出歯亀根性で本家に顔出すことにして(その従姉妹は本家のチャリ圏内に住んでる主婦)(娘つまり婆の曾孫が2歳)わたしに連絡してきて、ほなわたしも行くわひさびさ顔みたいしって言ったら「それならお兄ちゃんも呼ぶわ」ってなって、あとうちの兄姉とその配偶者もきて、みんなバラバラにくるから人が増えるたびに話が最初に戻ってループするから序盤からいたわたしは断片的な情報を組み合わせておぼろげに全体像が見えてきたが(それはそれとして従姉妹たちそれぞれの近況や曾孫の話題も挟まるため話はシーケンシャルに前には進まない)(曾孫たちはちょっと見ない間ににょきにょき成長するね)


 犬神家てきな田舎の一族もの、たぶん名探偵でも人物相関を把握できないから現実にはヨソからきた人が動機まで含めて推理するのは不可能だよね(一族の人間でも把握しきれていない)(登場人物が多すぎる)


 一族が多くなると親世代の一番下と子世代の一番上がちかく、実は親世代なのだが人物相関てきなくくりでは孫世代に編入したほうが妥当な人などがいる(カツオとワカメはタラちゃんから見ると親世代ではあるが感覚的には従姉妹などに近いてきな)




 結論:登場人物が多すぎるとよくない。

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