追放教室。

海宙

追放教室。 1限目。

最近、本当につまらない。


イジメていた、百恵もついに不登校になった。


おもちゃが無い。遊ぶおもちゃが。スリルのある遊びがしたい。




1

「彩音~絵梨~」

「なに?」

絵梨が言った。

「私さ、さいきん学校楽しくないんだぁー」

華李は言った。華李は、クラスのトップで、逆らう者は絶対に許さない。その上美人でお父さんが、ホームセンター「ハッピー」の社長なのだ。常に贅沢な暮らしをしているが、何か足りないらしい。

「え〜?しょうがないじゃん。だって、百恵、1ヶ月でノックアウトだよ?メンタル弱すぎだもん。」

華李は腕を組ながら言った。

「まぁ、しょうがないんじゃない?あれだけしたんだから。」

「だよね~」

彩音が絵梨にうんうんと、頷きながら共感する。

ガラッと扉が開く。

「席につけ〜」

先生だ。

「………」

華李は先生を睨みつける。すると、先生はメドゥーサに見られ、固まったように先生が動かなくなった。

「い、1限目は自習にする。」

先生は、ボソボソッと呟いた。クラスに歓声が上がる。

「華李ありがと!」

と、彩音。

「華李ありがとう!テスト勉強してなかったから、マジ感謝です!!」

「マジ感謝〜」

と、佳と結月。

「お礼なんていいよ。でも、1つ。お願いしていい?」

「え、なに?」

皆が一斉に言った。

「新しいゲームを始めたいの。」

華李は、ニコニコとしながら言った。

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