素通りせずにはいられない。

東日本大震災のとき、生家の犬が怯えていたのを思い出しました。
人間でさえ、何が起こったのかわからず怖い思いをしました。動物は、一層恐怖を感じていたと思います。

動物の視点且つ柔らかい口調で語るのは、作者様の力量の高さです。
ラストは不覚にも泣いてしまいました。

震災とは関係ありませんが、猫や犬など動物は、もらわれたり拾われたり(心ない人に捨てられたり)、激動の生涯が普通になってしまっているんだな、と思いました。盲点でした。
それでも、幸せを感じていた猫ちゃんの純粋さが心に染みました。
小さなことも幸せに思う感性を、持ち続けたいです。

素敵な作品をありがとうございました。

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