それは、ひたむきに前に進む女の子の壮大な冒険物語でした。

女子高生の時雨(しぐれ)ちゃんが、友だちと世間話をしていると、空から猫がボーンっ!と降ってくるところから物語はスタートします。

時雨はある理由から鏡を探すこととなり、物語は深く深く紡がれていきます。
時雨ちゃんの純粋で、ひたむきで、とにかく前に進もうとする姿勢(でもちょっとおっちょこちょいで、言動がおもしろい)に応援したくなります。

日常から非日常へと連れ込まれた1人女の子の冒険劇。そこには様々な出会いがあり、別れがあり、喜びがあり、そして成長していく。
時雨ちゃんの背中を見ながら、一緒に冒険しているようでした。

また、作中にはネコやヘビ、カメといった動物たちが登場します。
この子たち、しゃべります。話します。
作者さまの「終わらないエンドロール」シリーズ(←こちらもおすすめです!)に登場してくる動物たちのように愛嬌があるキャラクターになっています。
愛嬌だけでなく、物語上、重要な役割を持っているので、目が離せません。
個人的にはヘビくんが結構好きです。優しいし、カッコいい!


ぜひぜひ読んで見てください!

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