現代文明が、コンピューターの暴走により滅びた未来社会が舞台の、SF短編小説。決して後味の良い話ではありませんが、だからこそ、ぐっとくるものがありました。
黒澤伊織です。旧ペンネームは山野ねこ。出版するときに、なんか作品とそぐわない名前だったので、重めの名前に変えました。 作風としては、社会派の小説が多いです。…
白い建物で受ける歓迎の裏側。白い服に着替えた仲間達の心の裏側。希望しか語らなかった冒頭の父親や、無謀な船出を嘲笑った人達の心の裏にも何かがあったはず。とりあえずデイジーを裏返してお腹をモフって…続きを読む
絶望から逃げ出した。希望を追いかけた。世界の外側に希望があると思っていた。でも、外と内は、表裏に過ぎないと、私たちはいつか気が付くのだ。……恐ろしいほど透徹された物語。そのテーマ性の強さ…続きを読む
外の世界には希望があると信じて発展を失った島から逃げ出したツナグたち。しかし、外の世界で待ち受けていたのは――!?灯台に導かれてやってきた彼らが「歓迎の館」で過ごす短い間の出来事を描いている作品で…続きを読む
不穏な空気感で始まり、その不穏さは読み進めていくにつれ不安となり、恐怖となる。そしてその恐怖が頂点に達したとき、まるでジェットコースターのレールがパッとなくなったかのように放り出される、得も言われぬ…続きを読む
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