ストレス

「おう、優月やないか、お前図書館に何しに来たんや」

嫌いな教師は俺にそう言ってニヤニヤし始めた。

(用事がなかったらここに来るわけねぇだろアホか……うざい……)

俺はその言葉を心の中に押し込みつつその教師に作りなれた笑顔で答えた。

「いやー、俺馬鹿ですから成績的に勉強しないとヤバいんで勉強しにきたんすよ」

「そりゃそうやろうな、まぁ精々頑張れや」

その教師がそう言って出ていくと俺は軽く司書の先生に愚痴りはじめた。

「あー……もうどうしたらええかわからへんわ、あれどうにかならへんの?つか消えればいいのに」

「まぁまぁ、優月落ち着けって」

図書館の司書の先生は今年になり新しく入った人らしくこの学校の卒業生らしい。そして好きなバントが同じでたまにそれについて話すことで仲が多少良くもなく悪くもなくって感じの関係だ。

「いや、だってさ、あれ俺が読んでるラノベとか見てグチグチ言ってくるしさ、マジで顔みてるだけでイライラしてくるわ……」

俺がそう言うとその先生も軽く同意してきた。

「まぁ、確かにラノベ読んでて読むより勉強しろって言ってるしな、たまに、流石にちょっとな……」

「まぁ、もうメンドイで諦めてるけどさ……まぁ勉強する……」

「おう、一応今日1630までな、先生達が会議で使うらしいから」

「へいへい……」

俺はそう言って先生以外誰も居ないことをいい事に鞄を机の上に投げ席につき、まだまだ先である中間テストの勉強を始めた。

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