君が居る

君が居るから僕は笑える


君が居なきゃ、笑う事なんて出来ない


君が笑う、その隣で僕も笑う


けれどその笑顔は本当の笑顔だったのか


いつも不安で堪らない


独りで抱え込んで欲しくないのに


だけど君は独りで全てを抱え込み、僕には話してくれない



『お願い、頼ってよ』



その言葉は呟いても、呟いても


君に届く前に風に溶けて消えていく


どうして俺はこうも無力なんだと


気付いてやれなかったんだと


酷く、苦しくて、悲しくて


もう一度だけ、赦してもらえるなら──










君に逢いたい


もう抱え込まなくて良いんだよと


君を抱きしめながら、言いたい










──君が居るから、僕が居る──

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る