哀しくて

泣き腫らしたそので僕を見ないで

何度も何度も後悔した あの日の夢

あの日の覚悟が 揺らいでしまうから

どうして君は僕を追い掛けてくるの?

どうして君は僕の影を探してるの?

もうボクは居ない 君の傍に

何度も歌いあったあの日の思い出の歌を 君は口ずさむ

ボクは隣でハミングをするけれど

君には見えない 君には聴こえない

どうやっても 君には……

届かないメロディー

何度も 何度も 思い出し

口ずさむ 思い出の歌を


指先に灯る 暖かな思い出

ほら君に届け

懐かしく 奏でる

安らかな旅立ちの歌を──


寂しさに涙を流す 君を眺めていた

もう1度 触れられるのなら

君の手を握り微笑み返したい

なのに 僕の手は君を通り抜けてしまう

死者の祈りは 生者の君には届かない

どうして? どうして?

君に触れたい 君に届けたい

どうして? どうして?

君には聴こえないの? 僕の声も想いも 何もかもが──


狂いそうで狂えない 壊れそうで壊れない

揺れ動く時の狭間

届きそうで 届かなくて

哀しくなるよ 君の後ろ姿見て──


何度も何度も 答えを探して

彷徨い周り 疲れ果ててうずくまる

もう1度だけ 君に触れられるのなら

何も言わずに ただただ

君を抱きしめたい この腕の中に

囚われた 君の声が 僕を 揺さぶって離さないよ


お願いだからもう少しだけ

こうしていたいんだ

天の迎えが僕を迎えに来る前に

君の温もりを 君の歌声を 君だけの思い出を


さようなら僕は君を置いて

蒼空の彼方へ 消えてしまうだろう……

さよなら

初恋の思い出 初めての恋

懐かしい歌声に乗せて

届くように

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