この世界が嫌いで消えてしまいたい君に。

匿名希望のU35

第1話 子は親を選べない 前半

今、生きているのが辛い人の中に

親が嫌いな人はどれくらいいるだろう。


僕は母が嫌いです。

酒癖は悪くギャンブルに興じ、とても自己中心的な性格で、

幼少の頃から躾の度を越えた暴力を受けていて

母が怒鳴ると体が硬直して動かなくなる程のトラウマを体に染み込まされました。

中学になり母の理不尽な言動や行動に精一杯の抵抗で反論すると

今度は物を投げつけたり夜中だろうと近所おかまいなしに大声で喚き散らすなど

この世界で一番なりたくない大人は母でした。

飲食店で働き普段夜中まで家に居ない父は家庭に関わろうとせずに

たまに僕と母の口論が夜中まで続いて帰宅した際には

気の弱い父は泣きながら暴れる母を止め、母の事が全て正しいと言うのみ。

手当たり次第に物を投げつけたせいで散乱している床を見れば

やり過ぎているのは一目瞭然なのに。

父が母を平手打ちして良い加減にしろと止めるのを期待したのに。

結局、全て僕が悪いと。

近所から嫌われ、父の親族からも嫌われ、

母の弟の婚約者からも異常だと思われているような人なのに。

情けない父も嫌いでした。

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