アロネスの精霊

 ●精霊召喚

精霊召還は契約した精霊の器を魔力で作り出し、仮初の体で自分の下に呼び寄せた物。

呼び出す為に使った魔力や、彼らの体を維持する魔力が無くなると消える。

ただし召喚された彼ら自身がその場にとどまる意思が強ければ、魔力が切れかけていても戦闘さえしなければ魔力を周囲から集めて体を維持できる。

戦闘であっても周囲の精霊から力を借りて、ある程度の継続戦闘能力の向上を望める。


精霊が召喚に応じたくなければ相応の大量の魔力が必要となり、応じる気が有ればその分低めの魔力で済む。

なので召喚者と精霊が友好的な関係である方が望ましい。

だが戦闘をするつもりなら結局本来精霊が内包する力に近い魔力が要るので、どちらにしろ大量に魔力が要る。


精霊は基本生まれた地からほぼ動かず、消滅する時もその地で消える。

例外として意識を色んな所に飛ばして色々見ている精霊や、物に宿っているため特に場所に縛られない精霊も居る。

パペラファカが前者。シャイラ達が後者。


尚、アロネスが契約している精霊は皆、全力戦闘をすれば一体が8英雄クラスの軍隊である。

このレベルを召還は本来魔力が足りなくて呼び出せない。魔術を使う時と違い、純粋な魔力が必要となる為本来は一体呼び出すのが精々。


精霊石などは、素材そのものが持つ限界を無理矢理引き出して形にした魔力なので、純粋な魔力として使用できる。

アロネスならではの道具によるごり押し軍隊である。


そしてもし本体で戦闘する場合は、無尽蔵かと思う程の魔力で攻撃する。

ただしダメージが一定以上蓄積すると、いくら大精霊でも自然に帰り他の精霊の糧になる。

そういう意味では精霊はけして滅ばない。


精霊の攻撃の大きな利点として、精霊の力は魔術感知ではちゃんと感じ取れない。

多少は解るが、感じ方が曖昧になる。


 ●風精霊 

名前はバーナウブエール。風の大精霊。

黒髪の少年で、常にふわふわ浮いてる。やんちゃな甘味好き。

大精霊の中では数少ない、アロネスが単独で倒せる大精霊。

ただしそれは一対一の話であって、風精霊は周囲の風精霊を巻き込みながら戦闘をするので普通に強い。戦闘方法は解り易く風を使った攻撃。

でもやっぱり大精霊の中では弱い方。呼び出した報酬は甘味。


 ●土精霊

名前はヌベレッツ。土の大精霊。岩と土で出来ている様な見た目。ごつい荘厳なおとん。

数少ない、アロネスを主と認め、報酬なしでアロネスに従う大精霊。

土を操り、土に同化したり、飛び出してきたリ、土で武器を作ったり纏ったりして戦う。

接近戦闘能力という点では、アロネスの精霊の中では最強クラス。

流石にリンの攻撃はまともに受けきれないが、かなり頑丈。


 ●光精霊 

名前はパペラファカ。光の大精霊。手に乗る程ちっちゃい、妖精のような精霊。

男好きでちょろい。全体的に白い。惚れっぽくて、面食い。

アロネスには良くたいまつ代わりに使われる。

ただし戦闘能力がないわけではなく、熱を持った光弾をうち放つことができる。

基本後方支援系だが、単独でも実は強い。普段が残念過ぎてアロネスすら偶にその事を忘れる。


 ●水精霊 

名前はケレファグレマネ。水の大精霊。白髪の慈母性溢れる痴女。

でも戦闘時は全身がちょっと青みがかかる。

老若男女どころか、種族を問わず性的行為を求める精霊。アロネスも毒牙に一回かかっている。

元々の戦闘スタイルは水での圧殺や動きを止めての打撃だったが、アロネスとイナイの案で水の圧縮カッターを使う様になった。

他の水精霊にもその能力を共有し、同じように戦わせることで凄まじい暴力となる。


 ●火精霊 

名前はバッパラボッポ 火の大精霊 冷たい雰囲気の有る赤髪女形の精霊。

髪や体が時々揺らめいている。人族のやる作り話の劇を見るのが好き。

戦闘時は自身が炎となって戦う。なのでダメージを与える前にそもそも近づけない。

火の塊のままでも熱を与えないようにすることもできる。

劇の事や、劇っぽい話になると恍惚の表情でいつまでも語る。


 ●木精霊 

名前はセッスタンダ。木の大精霊。ぼーっとした女形精霊。

肌は木の質感。報酬はアロネスの作る栄養剤。飲むと美味しいらしい。仮の体なのに。

声は明るく喋るのだが、基本どこを見ているのか解らずぼーっとしている。

基本的には心優しい子。ただしアロネスの敵には容赦しない。

植物の類全般を操れる精霊。木の精霊だが花の精霊でも有る。

正確には植物系の精霊なのだけど、見た目から木の精霊と名乗っている。


 ●闇精霊 

名前はパッポ。闇の大精霊。

黒い肌に黒い羽、それより黒い目を持つ堕天使の様な見た目に精霊。 

基本的に人に無関心だったのだが、アロネスのいう事は何故か聞くようになった。

木の精霊とは何となく波長が合う。同じくぼーっとしているせいかもしれない。

二人を呼び出して指示を与えないと、ずっとじっとしている。

視界どころか気配も認識も全てを黒く染めて前後不覚に陥る暗闇を作り、その中で攻撃する。


 ●雷精霊 

名前はラッカロッカ。人型の時はちっちゃな少年の姿。

戦闘時は不定形。常にびりびりしてる。大きな何かに落ちるのが好き。

褒められるのが好きで、呼び出されてちゃんと仕事をした時は褒めて褒めてと寄って来る。

何もしなくても頭を撫でてほしそうにする。

自分自身が雷となり、自身から雷を放って攻撃する。

雷の速度が速いため、天井に上っていく雷も落ちている様に見えるので、晴れた空に雷が落ちた様に見える。


 ●本精霊 

名前はブットスクア。本の大精霊。アロネスの持っている本全ての情報を蓄積している。

実は本の精霊ではなく、図書館の精霊。その地にある本の知識を全て引き出せる。

アロネスの持つ精霊の中では最強の一角。司書姿の女性。

魔術を使うが、人間の魔術とは違う魔術を使う。

半分魔法に近い力を有する精霊。アロネスはこの精霊の力の底には実は気が付いていない。

黙っているわけではなく、本人も解っていない。


 ●盾精霊

名前はシャイラ。白装束の盾を構えた白髪乙女の精霊。

防御に関してはかなりの硬度。物静かな女性。まな板。

剣技はそこそこだが、それを補って余りある防御力を持っている。

全力で守る為だけに力を注げば、リンの一撃も耐えられる防御特化精霊。

2撃目は耐えられない。


 ●剣精霊 

名前はカラナス。頬に傷を持つ青年姿の精霊。 

剣の技量だけで言うならばロウの少し下。快活な男。

さわやかな青年だが、悪乗りも嫌いではない。

コミュ能力高めの、普通の人。

ただし一撃の威力に込めた剣の威力は常識外れの一閃を放つ。

攻撃方向に何かあった場合、広範囲が真っ二つになる可能性がある。


 ●槌精霊 

名前はマチャッド。筋骨隆々なハゲ糸目。見た目に反して優しい男。

周りに気を遣いつつ、フォローをする様に戦う。

そのせいで周りからは埋まってしまう事があるが、単独で戦った場合その鬼のような強さを目の当たりにする事になる。

腕力はいうに及ばず、速度も速く、動きの切れも良い。

本気で戦うと槌を使ってるとは思えない速さで戦場を駆け抜け、敵はすべて爆散していく。


 ●槍精霊 

名前はカルネア。ワイルドな豹女戦士姿。戦闘時はワイルドだが、通常時は出来る女風。

素でやっているわけではなく、演じている。元の持ち主の癖である。

突き攻撃を得意とし、同時に放ったように見える速度で何発も連続で繰り出す。

彼女は槍を投げて戦う事も有り、その場合本体をどちらにも置ける。

つまり槍投げで敵を破壊して敵陣中央に現れて戦闘続行も出来るし、何発も槍を投げ続ける事も出来る。


 ●斧精霊 

名前はメッシ。筋骨隆々虎男。盗賊系の見た目。

強い事は強いが、型らしいものは持っていない。とにかく能力に任せて暴れるタイプ。

精霊の力も純粋に身体能力に使われているので、本当に斧を振るしか能がない。


 ●音精霊 

名前はロイラル。作曲家風の男精霊。実際は音というよりも楽譜に宿った精霊。 

音の振動によって衝撃を与えたり、心に負荷を与え足りなど出来る。

振動を操れるに近いので、振動を逃がさない結界なんかも張れる。

基本的に歌っている。





 ●かつてのギーナ戦

この面子+土人形全部用意+魔剣を持たせた戦闘人形+罠+爆弾入り身代わり人形

それらすべてを正面から突破したのがギーナ。そりゃトラウマにもなる。

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