英雄の娘として生まれ変わった英雄は再び英雄を目指す

鏑木ハルカ

序章

第0話 人物紹介(ネタバレ有り)

人物紹介

ネタバレ要素もあるので、これ以降を見る場合はご注意ください。





















レイド

平均的身長の黒髪、黒瞳の青年。半魔族で、小さな角が右の額に存在する。

操糸と隠密を使用した暗殺術が得意。筋力に恵まれず、正面からの戦闘で伸び悩んだ結果、暗殺術に指向した。

正義感が強く、自らの思うままに悪を断罪した結果、暗殺者として名を馳せる事になる。


ニコル

ライエルとマリアの娘。青みがかった銀髪を長く伸ばし、右目が深紅、左目は碧眼のオッドアイ。

ギフトは前世からの操糸、隠密に加え、干渉系魔法の才能を得ている。

レイドの転生体で、母乳を拒否して育った結果、虚弱体質の成長不良児。

母の血を引き魔力は大きいが、放出力や制御力に問題を抱えている。それが元で魔力畜過症に陥っていた。




破戒神ユーリ

レイドの転生に干渉してきた白い神。

白銀の髪に紅い瞳を持つ十歳過ぎくらいの少女の姿をしている。

世間的には邪神すれすれの微妙な扱いの神様。この世界の主教である世界樹教とは仲が悪い。

レイドやマリアの遠い祖先にあたり、自身の血を強く引いているニコル(レイド)に何かと力を貸してくれる。


ライエル

聖剣を継承する、いわゆる勇者。六英雄の一人。

金髪碧眼の偉丈夫で、あらゆる武器を使いこなせる戦闘術ギフト持ち。

持久力を強化するタフネスも持っていたため、長く前線に立ち続ける事ができる。

レイドにとってライバルであり、目指すべき姿の体現者。


マリア

ライエルの妻で聖女。六英雄の一人。

青みがかった銀髪と深紅の瞳の持ち主で、これは先祖(破戒神)の血を強く受け継いでいる証。

神聖魔法と高速詠唱のギフトを持ち、無詠唱で魔法を発現させる事ができる。

優しく、そして時折腹黒い。レイドが最も尊敬し、畏れる仲間でもある。


コルティナ

レイドの元仲間で軍師。六英雄の一人。

明るい金髪のショートボブにふわふわの尻尾と猫耳が自慢の猫人族。

神算鬼謀による予測能力と、高速演算による状況把握能力でパーティの作戦立案を一手に受け持っていた。

各人の戦闘能力を限界まで発揮させる策を立てるため、六英雄以外の冒険者とはそりが合わなかった。

その不要なまでに読みすぎる能力故に、計算違いを起こすこともしばしばある。

レイドに惚れているが、それを表に出せない不器用な側面も。しかもロマンチストなため、同様に不器用なレイドと喧嘩してしまう事もあった。


フィニア

金髪碧眼のエルフ。孤児院にいて魔神の生贄にされそうになっていた所をレイドに助けられる。

その際にレイドの死を目撃し、それがトラウマと化していた。

マリアの出産を機に、六英雄への償いを兼ねて乳母を申し出る。

平凡な一般市民ではあるが、その高い家事能力はコルティナやマリアにとって、なくてはならない存在になりつつある。


マクスウェル

あらゆる魔法を使いこなすラウム王国の元国王。白髪に長いひげの如何にも魔術師然とした姿。

エルフ族の長老でもあり、魔術学院の理事長。実質ラウム最大の権力者でもある。

全属性魔法適正と魔力強化により、あらゆる魔法を強力な効果で発揮する事ができる。

反面、人体を癒す神聖魔法は力加減が難しいようで、やや苦手にしている。


ガドルス

黒髪に針金のようなひげを持つドワーフの戦士。六英雄の一人。

冒険者の引退後は後進の育成のため、仕事を斡旋する宿屋を経営していた。

その依頼がきっかけになってレイドが死亡したため、コルティナとはしばらく疎遠な関係になっていた。

盾術と頑健のギフトにより、無類の頑丈さを持ち、敵の攻撃を一手に引き受ける前線の要。


ミシェル

ニコルの幼馴染。栗色の猫っ毛をショートカットにした、活発な猟師の娘。

五歳の時はこの髪をロングヘアにしていた。十歳にして将来有望なナイスバディを持ちつつある。

明るく、そして頑固な性格で、こうと決めたら絶対に退かない。

射撃のギフトを持っているため、その弓は七歳にして名人並。ただし引く力が弱いため、大した威力が出せない。

その貴重な能力故に、各有力者から身柄を狙われている。


レティーナ・ウィネ=ヨーウィ

ニコルのラウムでの初めての友達。

ラウムの侯爵の娘で、実はかなりのお嬢様なのだが、ヤンチャでフランクな性格。

金髪ドリルな髪形のエルフ族の美幼女。ギフトは持たないが、火属性魔法に適性を持つ。

わがままではあるが世話焼きな一面もあるため、無骨なニコルやミシェルの姉を気取っている。

稀に作者も、エルフである事を忘れる。


マチス・ホールトン

ラウムでも有数の富豪、ホールトン商会会長の一人娘。

栗色のふわふわロングヘアの、優しげな表情をした、おっとり系お嬢様。

資産家であるが故にその身を狙われる事も多い。

誘拐事件を経てニコルの友人となった。


トリシア女医

魔術学院に勤務する保険医。病気に関して深い知識を持ち、生徒の健康を管理する。

能力も高く、気さくな性格で生徒からの人気は高いが、コルティナと一緒にいると『残念』な本性が露呈する。

コルティナの数少ない親友でもある。


クラウド

レイドと同じく半魔族の少年。黒髪の痩せぎすな体格。年齢はニコルより二つ上。

孤児院でいじめに遭っていたが、ニコルに出会い、剣を習って冒険者を目指す事に。

その才能は平凡ながら、いじめによって不屈の精神を育まれていたため、意志は強い。

現在は冒険者ギルドに登録している駆け出し冒険者でもあり、美少女揃いのニコル達の仲間である事をやっかまれている。

ニコルと共に鍛錬を積み、食事環境が改善された結果、持ち前の打たれ強さを発揮するようになった。


エリオット・グリトニル=ステラ=トライアッド

北部三ヵ国連合王国の国王。自称ニコルの許嫁。

レイド達六英雄とは面識があり、世話になっている。

当時から彼等に守られ続けてきたため、箱入りのお坊ちゃんと化していた。


プリシラ・ラグラン

古くからステラ王家に仕えていた護衛の一族。

黒髪黒瞳の十代後半くらいの少女で、体型はスレンダー。エリオットの妹のように育てられてきた。

北部が滅亡し三ヵ国連合に統一したのを契機に、エリオットの護衛に就いた。

一応伯爵令嬢なのだが、そそっかしい性格と嫉妬深い情の深さを持つ。


タルカシール伯爵

エリオットの誘拐を企んだ北部三ヵ国連合王国南端の貴族。

ラウムには外交官として来訪しており、そこにやってきたエリオットから王座を簒奪すべく動く。


アスト

レイドの主武器であるミスリル糸を仕込んだ手甲を開発した一流の鍛冶師。

アレクマール剣王国の首都マレバ近郊の山の中に隠遁している。一流の冒険者でもあり、マクスウェルですら敬意を払う魔力の持ち主。飄々とした性格で、妻帯者らしい。

アストと言うのは、彼が堂々と名乗った『偽名』である。


マテウス

コーム都市国家連合に存在する暗殺集団、隠刀流ジェンド派に所属する暗殺者。

ニコルと戦った人攫いの男と同門。流派の中でもトップクラスの腕を持ち、彼女を追い詰め、次の標的に据える。

長い腕と長剣を鞭のように振り回し、重い一撃を続け様に放つ戦術を取る。


クレイン・ストラ=サルワ

ストラ領サルワ辺境伯。傲岸不遜で冷酷非情。息子すら駒として切り捨てる男。

北部三ヵ国同盟のタルカシール伯爵と手を組み、エリオット暗殺をもくろみ失敗。その後私財を回収して逃亡している。


ギデオン

フルネームはギデオン・フェルマール=ジェンド。

武闘派集団、隠刀流ジェンド派の頭目。

クレインに雇われ、ニコルと死闘を繰り広げた末、死亡。

その戦闘力は超一流と呼ぶにふさわしいほど高かった。


ケイル

ラウム首都の冒険者ギルドに所属する第五階位の腕利き冒険者。

やや中二病をこじらせており、オリジナルの魔法に少々痛い名前を付けて使用する。

ライエルの信奉者でもあり、その娘であるニコルには頭が上がらない。


クファル

半魔人の少年。弱冠十五歳ながら魔神召喚を行う組織の中核に位置している。

外面は非常に良いため、行き付けの給仕の娘からの好感度は高い。


アーガス、バウマン

かつてはジェンド派に所属していた下っ端暗殺者。

マテウスの配下だったがコルティナに撃退されて以降、マクスウェルの監視下にある。

現在は衛士隊に所属し人生の再出発を図っているが、マクスウェルによって私用で酷使されている。


マイキー

ラウム近郊の温泉町に住む少年。カーバンクルをこっそり保護していた。

成長してからは自力で動物たちを守れるように、と冒険者の道を志している。

また、成長著しいニコルに淡い思いを寄せていたら、クラウドによって衆人環視の前で打ちのめされ、出直すことを誓っている。


マーク、ジョン、トニー

ストラ―ルの街の新人冒険者たち。十代後半だが先輩風を吹かせたいお年頃。

マークは乱暴な性格で、ジョンはそれに追従しているが、トニーは意外と人当たりがいい。


バーさん

ベリトの街にある破戒神の営む魔道具屋の従業員。

転移魔法を自在に使いこなし、けた外れの補助魔法も使える。世界樹の監視をしているらしい。


アシェラ

ベリトの街にある世界樹教の教皇。

この世界で神を除いて唯一蘇生魔法を知り、使うことができる。

半魔人に対しては融和的だが、周囲の枢機卿たちによってその政策は妨害されることが多い。


ウーノ、イーガン、スクード

クファルの配下であり側近。狂信的に彼を信頼しているが、スライムという正体までは知らされていなかった。


エリザベス

クラウドの乗騎。栗毛の牝馬。


ステラ・スピカ

馬車を引く二頭の牝馬。ニコルが命名。

双方とも額に星の模様があり、右前足が白い方がステラ、左前脚が白い方がスピカ。


トバル・メトセラ=レメク

ラウムの公爵。違法薬物を扱っている噂がある。


カイン・メトセラ=レメク

トバルの息子。同じく黒い噂がある。


ジャック・オルソン

魔術学院高等部メトセラ校の理事長。権威主義で金にがめつく成金主義。

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