夕焼け色から輝く夜景へ──。神戸の景色と私の恋。

神戸のポートタワーに回転喫茶店があることを知りませんでした。
作者様の丁寧な描写を辿りながら、海と山が続く神戸の風景をゆっくりぐるりと目に浮かべることができました。

主人公の彼女も、そんなぐるりとまわる風景を眺めながら、学生時代の恋の思い出をめぐらせます。
神戸の名所やイベントが彼女の思い出とともに沢山登場し、やっぱり神戸って魅力的。(街コン作品としての効果も素晴らしい!)

夕日がその風景に寂しくも優しい色を与えていることが、彼女の失った恋への思いと重なります。
夕焼け色に染まる景色は、徐々に宝石を散りばめたような神戸の夜景へ変わっていく。
彼女の思いは輝く夜景へ変わるのか…物語の中でお楽しみください。

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