12/5 ジャンルであってジャンヌではない

どうも。南雲麗です。話そうと思って、すっかり忘れていたことがありました。『ジャンル再編』についてです。

以前から予告され、第二回カクヨムコンでも使用されることとなっていた『新・ジャンル分類』がこの度12/1をもって遂に執行される運びとなりました。


これによって旧方式では今ひとつ置き所が難しいとされていた現代ファンタジー系小説が、一個のジャンルとなり、カテゴリーエラー率がぐんと減ることとなりました。うん、初めからなんでそうしなかったのだろう。とか思ったんですけど。これって『結局大元が出版社』だから、じゃないかなって。


本屋の分類に『現代ファンタジー』っていうジャンルがあったかと言われると寡聞にて知らない、というのが俺の答えでして、ええ。つまりですよ。多分運営は従来のジャンル分けを手探りで出して来てたんじゃないかなあ。とか、俺は思うんです。

半年かけてサンプルを集めて、ようやく結論を出した。それが今回の新分類、じゃないかなあと。なんだ、そう考えたらNろう様よりよっぽどフットワーク軽いんじゃね? まあ推論ですけどね。


でも物事って結局完璧はない訳でして。実は新たな分類問題をそこかしこで見かけていたりもします。

『男性向け女性向けでラブコメと恋愛を分けるのはいかがなものか?』

って奴です。これについてはレーベルで見分けるとか色々手段はあるのでしょうけど、なんで暴論を発したかは上記理論で察しがついてきました。


だって女性向けのラブコメだろうが純愛だろうが男同士だろうがちょっと大人向けのアレだろうが全部女性向けのレーベルから出てますし(私見という言い訳は添えますけど)、いわんや男性向けをや、ですもの。

ところがこれを『男性向け恋愛ラブコメ』『女性向け恋愛ラブコメ』とやると、昨今の世情だと物凄い角が立つ訳ですね。LGBTとか、ジェンダーフリーとか。言葉を扱う会社だから、気をつけないと。まあ結局間違えているんですけども……多分。


ぶっちゃけ、ですよ。運営がこの『言葉選びの問題』をどう処理するかよりも(第二回カクヨムコンが終わって暫くした辺りでまた動きがあるかもしれないですし。混乱回避もあってそうそうすぐとは行かないでしょう)、我々書き手がこの分類に対しどう構えるか、が重要だと思います。


今一度自分の作品とジャンルのレーベルを見直し、自分がどのレーベルでデビューしてみたいのか。どの層を狙って作品を投稿したのか。作品のウリはなんなのか。主人公のお相手はイケメンなのか、美少女なのか。


一例ですが、拙作『これは同棲じゃない! 同居です!』の場合では層と作風とウリを基点に置きました。目標は週◯少年ジ◯ンプにあるちょっとエッチな漫画風でしたし、ウリはヒロインでした。それらとジャンル説明を見比べた結果、『ラブコメで良い』ということに落ち着いたのです。


自作に対する一本の軸。それがもしかしたら、自分を救うのかもしれません。ということで本日の徒然はこれまで。

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