第6話まぶたに

何もかも ヘトヘトだった

寝込んだまま 何の意識もなかった


気がつくと


彼女の顔が 目の前に


少し涙ぐんだような顔

少しはにかんだような顔

でも 微笑んでいる


「どうしたの?」

「疲れちゃったの?」

「しょうがないなあ・・」

「楽しい時も苦しいときも一緒だよ・・」


涙がこぼれた


「涙・・なめちゃう・・」


まぶたに 柔らかい感触

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