エクセレント学園 男子バレー部

ばるーんそーだ。

1. たかが部活じゃん。

この物語は、僕の友達がなった実体験や

僕の身の回りで起こった実体験、

そして完全なる妄想でできた男子バレー部員の物語。


変わりゆく主人公をご覧ください。

まずは登場人物から見て頂けると嬉しいです。


--


この壁を突き抜けたい。そんな思いもこの頃の俺にはなかった。

この掌(てのひら)でどれだけ拾えるだろう。そんな疑問もなかった。


「集合だ!」


高橋さんがお腹の底から声を張り、体育館中に響かせる。

高橋さんは、このエクセレント学園男子バレー部のコーチだ。


「はいっ!」


エースの3年 真島先輩が声を張り上げ返事をする。

みんなもその後に続き、返事をする。

続けて高橋さんが言う。


「一旦休憩する。そしてみんなに話したいことがある。...今のお前らにはまだまだ足りないことばかりだ。その“足りないこと”というのは、実力だったり技術だったり。人それぞれあるだろう。だが、1番忘れてはいけないものは“チームの団結”だ。いいか。バレーは“みんなで”やるんだ。」


みんながシーンとなる。それに続けてこう言う。


「例え下手な奴が1人おろうとも、仲間外れにしちゃあいけない。下手なら下手で、練習すれば確実に全員上手くなる。絶対に忘れるなよ。」


「おっす!」


みんなが声を響かせ返事をする。


俺は、みんなのバレーに対する考えがよくわからない。

なんで部活にそこまで熱心になれるのか...。


「なあなあ、かーいとっ。」

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