第7話 【番外編】激突! 珈琲派vs.紅茶派

 今回は番外編で、我が友人からのネタ振りがありました。そこで、珈琲派と紅茶派の意見を書いて行きます。





 紅茶派にしてみれば、珈琲は、「苦い泥水でしょ? 焦げた匂いもするし」と言いますし、

 珈琲派にしてみれば、紅茶は、「渋い葉っぱの汁だろ? 化粧品クサイし」と言います。

 そんな訳なので、味・香り・淹れ方について、その違いを語ろうかと。





 まずは珈琲の香りから。珈琲というと、あの特徴的な焙煎の香りですよね。でも、中にはあの香りがダメという人もいます。

 しかし、ちゃんとした焙煎士が行った珈琲の焙煎香は、まるでビターチョコレートのような甘やかさのある香りになるんですね。また品種によっては、花や果物のような香りを持つ事も。


 で、紅茶の香りですが、「化粧品クサイ」というのは香料の香りなんです。アールグレイなら、ベルガモットという柑橘の香りをつけています。その香りがきつかったりすると、ダメな人も出てきます。

 紅茶本来の香りはもっとささやかな香りで、ダージリンならマスカット、アッサムなら焦がした糖蜜のような香りがします。それらは嫌味な香りではなく、むしろ芳しいモノです。





 味に話を移して。


 珈琲の味の大半は苦味と酸味ですが、これもまた淹れ方や焙煎度合いによって変わってきます。

 深煎りにすれば酸味は消えて苦味が強くなりますし、浅煎りにすれば苦味は弱まり酸味が感じられます。

 また淹れる機材によって、味わいは変わってきます。エスプレッソとして淹れればスッキリとした味わいになりますし、お湯にしっかり浸すフレンチプレスなら濃く淹れる事が出来ます。


 紅茶の味わいの大半は渋みですが、これは淹れる時間や湯温で変える事が出来ます。

 渋みは熱湯でないと抽出されませんので、わざと湯温を下げて淹れるという方法もあります。また、抽出されるまで時間がかかるので、茶葉をお湯に浸している時間を短くするという方法も出来ます。





 珈琲の淹れ方ですが、ペーパードリップやネルドリップ、フレンチプレスやエスプレッソマシンなど、多種多様な淹れ方があります。その人の好みに合った淹れ方を選択すれば、素晴らしく美味しく感じると思います。

 また機材も安価なモノが出回っていますから、気軽に手に入れて淹れる事も出来ます。


 紅茶の淹れ方ですが、現代に至っても最善の淹れ方はティーポットで淹れる事です。しかし、湯温・湯の量・蒸らし時間などを自分好みに調整出来ますから、そこは淹れ手の腕の魅せ所ではあります。

 ただそこが一番難しく、紅茶を淹れる事をためらう一因になっている事も確かです。





 さてここまで書いて来ましたが、結論は簡単で、『美味しく淹れる人にお願いする』『美味しいカフェで飲む』って事です。見も蓋もないですがねwww。


 提供する側がちゃんとしたモノを提供すれば、もっとみんなが美味しい珈琲や紅茶を飲めると思うのですよ。美味しいモノに触れれば、こういった批判的なコメントも出てこないと思います。


 もっと美味しく。もっとタップリと。

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