第3話 あー……なんか、わかった気がする(本が売れない理由?) ※メモ

評判のいい、面白そうな話を見つけたが、頁を開けた途端に、目がすべり……


あー、これか、と腑に落ちた。


プロの編集者が選んだはずの作品が、なぜ、さほど売れないのか、なんとなくわかった気がする。


作品のテキストを読みこめば、なるほど面白いのだろう。

だが、面白い話を読みたい欲はあっても、真っ黒な文面を見ただけで、疲れて萎えてしまうのだ。


面白そうではあるんだけれど、読み続けるには


文字を追うこと自体にしまって、作品のオチまで辿り着けない。

それどころか最初の頁の半分でアウトだ。


編集者になるような人は、元々本が好きだから、それが気にならないのだろう。たとえ頁が真っ黒であろうが、さして苦もなく読みこんでしまう。

だが、一般の人はそうではない。関心の先は雑多で、それが最優先とは限らない。


ここが大きな、そして決定的な違いだ。

大抵の人が、娯楽本に求めるものは、たいていの場合だ。


つまりは「質」と「手軽さ」

それぞれ両者で求めるものが、優先事項が違うのだ。

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