リアタイで追いたかった作品

 世の作家様方には申し訳ないのですが、私は読者として「一度読み始めた作品は絶対に最後まで読む!」という主義を持っているわけではありません。そこそこまで読んで「あとはもういいや……」となってしまうことも度々あります。
 しかしこの作品を読みはじめてすこし、具体的には「3-18」まで読んで、「これは絶対に最後まで読む」と強く感じました。全身がゾクゾクしました。彼の行く末を見届けたくなりました。

 私はWEB小説は字数にして1億文字はゆうに超えるくらい読んでいるのですが、声を大にして言いたいのが、この作家様は本当にハズレがないということです。
 キャリアが長く、長編も定期的に更新があり、なによりどの作品も面白い。書き手としてとても信頼できる方です。

 惜しむらくは、作家の馬面さんを某巨大投稿サイトでだけ追っていたので、完結寸前まで本作の存在に気付けなかったことです。この傑作と、読者として数年間併走したかった……! と強く強く思います。それだけこの作品には引き込まれるものがあります。

 なにを書いてもネタバレになりそうでレビューとして役立たずで心苦しいのですが、もっともっと、広く知られてほしい作品です。