人間とは…(後編)

前回の続き〜…



人間は…何だかんだ言っても自分自身が大切なのだ

例えば…或自殺者が死ぬ前に遺言…今迄の事を書き綴っておく事も「自分」を示すために必要不可欠だと考える奴等が居ることもなきにしもあらずだ。

家族…親類…友人…上辺だけ。


最近知ったことだが、他人の上に立つ者は誰よりも不幸を…知っている。


不幸な人間とは…俺が考えているものだけで二種類ある。


一つは…不幸と言う言葉を言い訳にし、自分は不幸だから仕方ない…と自分で不幸という名のレッテルを貼り付け、罪悪の沼に嵌る。


二つ目は…馬鹿な人間だ。何事も後先考えず人任せ、だけど、苦労だけは知っている。諦めない心と言えば少し語弊があるけれど。


対称的に罪人の場合は…

幾ら懺悔した所で犯した罪は消えない。死ぬまで…いや、死んでもそれは消える事を…途絶える事を知らない。

それはトラウマ?にも似つくものだと考えた。


……類は友を呼ぶ笑える話だな。

他人は淋しい。自分の傷を癒してくれる他人を探して自分の都合に合う…思い通りになる他人を友と言う。


良い人…悪い人の基準は何か?

……自分の思い通りになる他人

自分にとって都合の対義語の悪い人…それは自分の思い通りに行かないからコイツは悪いと勝手に自分の価値観のみで格付けしているだけだろ?


また、世間知らずと言われるが世間とはなんだ?

或小説にこんな一説がある。

【汝は汝個人の恐ろしさ、怪奇、悪辣、古狸性、妖婆性を知れ!等と様々の言葉が胸中に去来したのですが、自分は唯顔の汗をハンカチで拭いて「冷や汗冷や汗」と言って笑っていただけでした。】と。


「世間が許さない」「世間の目を気にしろ!」「世間知らずも大概に」

世間世間と五月蝿い。世間とは個人じゃないか。と言う思想めいた考えを持つようになった。と記されていた。同感だ。

世間とは個人即ち自分だ。意味が分かるか?

それは…………パタンッ




(* ̄m ̄)プッ〜〜〜!!これ何ですかねぇ?何か無いかと湊人さんの部屋を漁ってたらこんなポエムが……あっはははっ!題名がカッコつけすぎて人間とはってあの人神でしたっけ?あ〜…腹痛が。(* ̄m ̄)プッ〜!

最後に人間とは何か教えてあげましょうか。

ですよ。馬鹿で阿呆な生き物です。


椎莵は読み終えた詩集を抱えて鼻歌を歌いながら帰って行く。ポエムが無くなったことに気付くのは乙夜に湊人が起きてからのようだ。

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