休載〜…諸々番外編2

えーっと…突然ですが、一週間程休載させて頂きます…(*・ω・)*_ _)ペコリなので、とりあえず、今回は話ではあまり出なかった、東雲と椎莵の出会い&恋愛などをご紹介します…


昔話をしよう…


苦笑いではコントロール出来ないほど、俺(椎莵)はイライラしていた。だって、入って初日に睨み&蹴りをかましてくる女性がいるであろうか…いや、あまり居ないと俺は思う…きっと。

けれど、女性に手を挙げるなと教えられていたので止めた。しかも、そんな教えが無くとも俺はそんな事出来ない…。なぜなら、彼女はこの監獄を統べる看守長…東雲憐霞だ。しかも警察のお偉いさんの孫娘だからだ。

顔は絶世の美女…と言っても過言ではない位の美人…美声を持ち合わせた…俺と背が変わらない位の高身長の女性だった。

だが、そんな事を思っていたのも束の間


…俺は、何時ものように愛想笑いを浮かべ

「申し遅れました…今日から配属になりました、椎莵…と申します…以後お見知りおきを」


と丁寧に挨拶をし相手の顔を見ると…何故か俺に睨みつけていた。

気がつかなかったフリをし俺は、周りを見渡す。そうすると東雲さんの声が静かな牢獄の通路に響く


「おい、私は愛想笑いは嫌いだ…特にお前の様にチャラ付いてる奴がな…」


はい?呆気ない様な声で俺が答えると何が面白いのか分からないがクスっと笑いこちらを見てきた。

嗚呼…笑っていれば良いのにな…と思いながら、時が経つに連れて親しく?なっているのを感じた。まぁ、俺の目線からだけど。一緒に居るのは楽しかった。不器用だけど人の事をしっかりと見ていてお嬢様…なんて言葉が似つかわしく無いような感じだと思う。まぁ、恋愛感情が無かった…と言えば少し違う気もする。けれど、好きだとかでは、無く一緒にいる事自体が心地よくて…俺は少しだけ心を許していたんだと思う。


しかも一緒に居れば居るほど彼女(東雲)は、表情豊かなのだと実感する。人間なのだから、当たり前だけれど。

でも、そんな姿を見るのが楽しみで、ちょっかいを出したり、表情を出させようと自分なりに考えた。

今更考えると、俺は無意味な事をしていたんだと熟思う。

けれど、その時はあの人の笑顔が見れるだけで幸せだった…だが、つい最近になり、状況が一変した。俺が捕まえてきた。囚人番号802番の事。湊人……あの人は放って置けない。色んな意味で。

例えば、湊人は、東雲さんの気を引こうとしてるようにも見える…この前なんて、性的な目で見ていた。

あの時は冷静じゃなかったと思う。けれど、彼奴には悪かった……なんて、思っていない。

とりあえず、睨む。そうすると彼奴は、危険を感じたのか目を逸らして話を変えた。


少し安心した気分になる。自分でも、分からない事が沢山あった訳だけど、きっとこれは、恋ではない。色恋に手を出して良い程、俺は、人間的ではない。それに…俺は駄目だから。



昔話のEND


とても哀しく淋しい想いを抱きながらそれでも、闇の中でさ迷うある人の話………

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