コミカルな設定で描かれたとうもろこし様と、とうもろこし社会の残酷な関係

🌽
とうもろこしなのか…
そこがやはりまた何ともおもしろさを惹く点

書かれていないため大災害がどの様なものか明らかではないが、この惨状を見るに人類は相当死に掛けている
物質的にも、文化的にも
他のマシンを作ろうとしない事から、とうもろこしにかなり執着している様だ 怖い…
たぶんロストテクノロジーで回し続けているという事なのだろう
その後の処置や冒頭の人間のデータ化を鑑みる限り技術力は高かったはずなのだがそれが失われる大災害とは一体…と不気味さがよい
データテロなどで文化も破壊されたのではないか、と妄想が捗る

巫山戯ているようで、このようにハードな背景がチラつくので
すごくいい!

日記手法は自分の体が、精神が変わっていく作品では鉄板表現 そこでまた笑いを誘い
最後には、むかし話風な語りになり、寓話の様なそうでないような締めで歪んだ笑いが出る(褒め言葉
口からとうもろこしが出まくる超現実な様相に信仰が芽生えかける…のか?とクスッと笑える

犠牲が1人では幾らとうもろこし至上主義社会とはいえ、まだ助けられる希望があるので社会の1/3の人数が口からとうもろこしを吐く、等にすると絶望感が増すかもしれない(とうもろこし脳

作者には是非とうもろこし以前、大災害の真実を書いていただきたい なんて