★★故郷でなくとも感じる懐かしさ

小さな街から出たいという若者らしい願いを持った筆者が、ふと気づいた「懐かしさ」という感情。それは故郷だけにとどまらず、国内のいろいろな場所の人々の暮らしを思うと湧いてくる不思議な気持ち。DNAに刻まれているかはともかく、僕にもわかる気がする。
情景の描写が上手く、筆者の感じた「懐かしさ」や想いがよく伝わってくる。哀しいような、温かいような、切ない気持ちになった。