豊かなイマジネーションが作り出す壮大な世界

イマジネーションの豊かさ。
それを「画」として描く力。
そしてそういったものを一つの物語として紡ぎ合わせていく構成力。
それらが、夢と現実が入り組んだ壮大な世界をありありと読み手に見せてくれました。

途中段階では、面白いアイディアや魅力的な謎の数々が、見事に一つの事実へと収束していくのだろうというのが分かり、その高い構成力に感心してしまいます。

加えて、豊かなイマジネーションを映し出す「画」が、どんどん魅力を増していきます。
アニメの映像が自然と浮かんできて、とても臨場感があり楽しく読み進めることができました。

そして散りばめられた様々な要素や「画」の数々が、ひとつの事実へ収束していくことで、壮大な世界が完成されていきます。
そこには大変な迫力がありました。

キラクターも生き生きと、悪役に至るまでしっかりとした体温を持って描かれていました。

清々しく、前向きになれるような読後感も素敵です。

重い内容もありますが、気持ちのいいキャラクター達と漫画的なギャグの数々によって、重くなりすぎることもなく、テンポよく進んでいくのもいいなと思います。

読んでとても楽しい時間を過ごせました。

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